ピヨピヨ。

鳥の声が聞こえた気がする。

うーん。

今日が始まった。


俺は両手を思いっきり伸ばしたあと、

勢いよくベットから飛び降りた。

「こらー」

遠くで母が叫んでいる。

やべっ。

ついつい勢いよく立っちまうんだよな〜。


制服にパッパッと着替えて、

一階までの階段をかけおりる。

食卓に滑り込んだ俺は朝ごはんを口にかっこむ。

今日は珍しく焼き鮭だった。

うめー。

だけど慌てすぎてのどに詰まった。

ゴホッ。ゴホッ。

お茶をゴクリ。

ふー。助かった。


これからちょっと特別な一日が始まる。

時計を見ると時間がヤバい。

遅刻なんて洒落になんねーし。

カバンを引っ掴んで、

「行ってきまーす。」


ああ今日は高校の始業式。

入学式なときは親と一緒に席に座ってそのまま帰ったから、まだクラスメイトのやつとかと会ったことはねぇ。

めっちゃ楽しみだ。

俺のこのつまらない日常に光をさしてくれるやつに出会えねぇかなー。

とりあえず急がないと!

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