第14話 蒼黒国




 蒼黒国そうこくこく

 湖と山に囲まれている緑豊かな広大な土地を有する。

 国のおよそ中央に位置する小高い丘に建つ蒼黒城の周囲に、不規則に混在する木の建物と石の建物があり、国民はそこで生活を営んでいる。


 蒼黒城そうこくじょうは蒼黒色と灰色の岩を積み上げて造られた、大小高低様々な塔が多く建てられている大きな城。

 大気分析家や騎士など、国に直接雇われた専門家がそれぞれの塔に割り当てられ、そこで会議や事務仕事、修行、研究などを行っている。

 城の中に内設している専門家が住む寮は、専門職ではなく男性と女性でわけられて、男性女性共に立ち入り禁止である。例外はない。




 なぎ瑠衣るい禾音かのんの為に用意した一時的な住居は蒼黒城のすぐ傍の、小高い丘に建てられていた。

 玄関、ホール、客間、トイレ、洗面室、浴室、リビングダイニングキッチン、テラス、和室、二つの寝室がある、L字型の平屋だった。











(2024.7.11)



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