第4話 女子社会が嫌い

私の交友関係は”深く狭く”だ


女子のグループには入らず、中立を保ちフラフラしてる


女子なのに、珍しい立ち回り


私がこんなことをする理由は

小学校高学年の出来事にある


私は女子社会に馴染めるようになっていた

5人グループに入って、その中で周りの子たちと上手く関係を気づいていた


けれど亀裂が生まれたのもこの頃だ

グループ内では必ず馬の合わない子がいるもので、その子が好きな子は私の一番仲の良い友達だった


その子の名前は海、仲いい子は桜としよう

海は常に桜についてまわった


みんなで仲良くしようとしても許さない

5人で鬼ごっこをしようとした時、海は桜の腕を引っ張った。


海どうしたの、と声をかけても無視

ただひたすら黙って桜の腕を引っ張った


「私に任せて」

そう桜が言ったため、3人で遊ぶことにはしたが話題はもっぱら海の事


「なんであんなことするんだろう」

「私たちのこと嫌いなのかな」

「もの忘れた時は声掛けてくるよね」


悪口だった

今までために貯めていたものが

さっき起きたことをきっかけに、みんな話し始めたのだ


私はそんなことを言うのが怖かったから、何も言わなかったけれど


嫌いなのは私だけでなかった

という安心感と


私も同じように思われるのでは無いか

という不安感が私を襲い


その日の夜はあまり寝れなかった


>この後はご想像の通りに進む


海のわがままは続き

私たちは嫌だと伝え、海が泣く

私たちが虐めるのだと

それに怒る私たちと

なだめる先生


私たちは一応仲直りし、表面上だけ仲良しになった


桜はその人の良さから誰にも攻められることはなかったけれど、ふたつの仲を取り持つ要になってしまった


桜から「辛い」と何度か聞いた

「どうしたらいいか分からない」とも


相変わらず悪口は続いた


これが女子なのだ

これが女子社会での生き方


そして私はこれが心底嫌いだ

桜は笑顔しか見せなくなった




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