メイド日記⑨
今日は初めてのダブルデート。
友人との旅行は学校での修学旅行以来です。
私は昨日の夜からワクワクしていました。
なかなか寝れなくて少し寝不足になるくらいでした。
宗司さんがお二人と話している間私はパタパタと猫ちゃんたちの餌を用意したり、洗濯物をしたりと動きました。
本来ならもっと早起きしてお二人が来るまでに終わらせる予定でしたがちょっと寝坊をしてしまいました。
宗司さんが手伝うと言ってくれたのですがこれは私の仕事なので当然断りました。
少し焦りましたがましろが癒してくれたおかげでミスなく終わりました。
ましろが頭に乗っているのが日常すぎてうっかり頭に乗せたままリビングに行ってしまいました。徐々に大きくなるましろを頭に乗せられる日はもうそんなにない気がするので乗せれる時はいつも乗せてあげている。もう癖になっているのだ。
茜さんと達也さんは今日も仲良しでほっこりしました。私もあんなおしどり夫婦になりたいです。なので積極的に茜さんの真似をしました。
この事は茜さんに伝えてます。
恋愛初心者である私に駆け引きとかアピールの引き出しはありません。
なので茜さんのやり方を真似る事にしました。
やっぱり付き合いの長いカップルのやりとりはとても参考になりますし勉強になります。
初めての遊園地はとても新鮮でした。
自分がジェットコースターが苦手と言うことは知りませんでしたが一つ勉強になりました。
ちょっと申し訳なさで宗司さんの顔を見れませんでしたが宗司さんの優しさと言葉に救われました。
やっぱり好きだなと思うと同時に外であることを忘れてキスをせがんでしまいました。
宗司さんと一緒にいると私はダメみたいです。
ちゃんと気をつけないといけません。
パレードはとても素敵でした。
有名なキャラクター達が目の前で踊る迫力もさることながらキラキラと輝いていてとても綺麗でした。童心に帰って楽しんでしまいました。
あっという間の夢のような時間でした。
その後、ショップでペアのマグカップをニセット買いました。2人も宗司さんの家に住むのでいい機会だと思い、提案してよかったです。
部屋に2人になった時、宗司さんはシュシュをくれました。とても可愛くて嬉しくて私はポニーテイルを解いてすぐに付けました。
似合ってると言ってくれたのが嬉しくて、照れ臭くて、私は抱きついて宗司さんの腕の中で幸せな時間を過ごしました。
その後、宗司さんは自分に不満がないのかと聞いてきました。
不満なんてあるはずがありません。
質問の意図がわかりませんでした。
衣食住が保証されてて毎日愛している人が隣にいる。それ以上に求める事があるはずがありません。
でも何か言わないとと必死に考えて唯一の不満というかワガママを言ってしまいました。
でもこれは結婚してからいい事なので今すぐという今ではありませんでした。
いつか貴方とそういうことがしたいという意思表示のようなものです。言わばアピールです。
ですがその直後宗司さんは難しい顔をしました。返事もなかなか来ません。
早まったかもと不安になった私に彼は必死に言葉を伝えてくれました。
私の誕生日に婚約指輪を買いに行こうと言ってくれました。
それが嬉しくて…想いが溢れて涙が出ました。
嬉し涙です。ちょっと焦っている宗司さんに私はキスをしました。
永遠を誓うという気持ちを込めた口付けです。
これが私の精一杯の返答でした。
彼は恋愛には不器用ですが私にいつも精一杯の気持ちを言葉にしてくれます。
そんなところが大好きです。
私は改めて添い遂げたいと思いました。
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