04_お兄ちゃんの、エッチ……

 効果音 : ゴソゴソ(僕が服を脱ぐ音)


 効果音 : トトトッ(響が戻ってくる足音)


背後 : 近 : からかう

「はーい。それじゃ、背中、拭くねー。あはっ。ビクッとした。ひんやり成分配合だから、冷たくて気持ちいいでしょ? ほら。背中は私に任せて前は自分で拭いて。あはっ。当たり前でしょ。私に前を拭かせたらセクハラポイントだよ」


 効果音 : サッ、サッ……(響が背中を拭いてくれる音。長め)


背後 : 近 : 言っている内容とは裏腹に、からかっているだけなので明るい声

「ねっちょねちょ。お兄ちゃんの背中、ねっちょねちょでキモーッ……。あははっ。ほんと、キモーッ。こんなキモいお兄ちゃんの背中を拭いてくれるのなんて、世界で私だけだろうなー」


 効果音 : サッ、サッ……(響が背中を拭いてくれる音。長め)


背後 : 近(耳元) : センシティブな感じ

「あっ……。お兄ちゃん、私……。なんだか、したくなっちゃった……。お兄ちゃんの大きな背中を拭いてたら……。久しぶりに、したくなっちゃった……」


背後 : 近 : 元気

「ねっ? 背中に文字を書くやつ、やろ! いい? いくよ」


 効果音 : スッ……(響が背中に指で文字を書く小さな音)


背後 : 近 : ちょっと拗ねる

「はーやーい! 響であってるけど、正解するの早すぎ! やだ! もう一回やる! 次は一文字じゃないから簡単に当てたらダメだからね!」


 効果音 : スッ……スッ……(響が背中に指で文字を書く小さな音)


背後 : 近

「一文字目がこれで……。二文字目が……」


背後 : 近 : 嬉しい。クソガキボイス

「ぶっぶーっ! 違いますー。『すき焼き』じゃありませんー。正解は『すき』でした。お兄ちゃん、『好き』って言うのが恥ずかしくて、わざと間違えたでしょー。あははっ。楽しーぃ。じゃ、次はお兄ちゃんの番ね。ほら、何か書いて。脇腹をつっつくとか、なしだからね」


 効果音 : ごそごそ(僕と響が振り返る音)


前 : 近

「いつでもいいよー」


 効果音 : スッ……(僕が響の背中に指で文字を書く小さな音)


前 : 近 : センシティブな喘ぎ声

「あんっ……! あっ……。んっ……。そこ、駄目ぇ……。くすぐったいよ。……響、感じちゃう……。……お兄ちゃんの、エッチ……」


 効果音 : ペチッ(センシティブ演技を見抜いた僕が響の肩を叩く)


前 : 近 : センシティブな喘ぎ声

「あんっ」


前 : 近 : ふてくされクソガキ

「もー。叩かないでよ。私の綺麗な肌が赤くなったらどうするの。ちょっとふざけてエッチな声出しただけでしょー。……で、指文字の答えは」


 効果音 : ごそごそ(響が振り返る音)


前 : 近(耳元) : しっとりゆっくり

「す、き……」


右 : 近(耳元) : しっとりメスガキ

「正解でしょ。私に好きって言わせたかったんだよね。かーわーい」


前 : 近 : 小さな驚きが少しずつ大きくなる

「え? スギ? 花粉のスギ? 最後に肩を叩いたペチンが点々だったの?」


前 : 近 : ちょっと悔しい

「してやられたかー。ムードないタイミングでお兄ちゃんに「好き」って言っちゃった……」


右 : 近(耳元) : しっとりメスガキ

「次は、良い雰囲気のときに自分から言うね……」


前 : 近 : 元気なクソガキ

「なーんちゃって。ドキッとした?」

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