07_キスしたいくらい、私のうなじ好きなの? ふ、ふぇぇ……
前 : 遠
「それじゃ、お兄ちゃんいじりはやめて普通に開陳開始~。……開梱? じゃ、それで。っと、その前に、髪は後ろで縛って……。……なんかめっちゃ視線感じる。見てるでしょ~。うなじがエロいとか思ってるでしょ。知ってる? なんか、女子のポニテって男子が誘惑されちゃうから校則で禁止になっているところがあるんだってー。うち? うちはそういうのないよ」
前 : 遠 : ろくでもないことを思いついた
「そーだ。お兄ちゃんが誘惑されるか試してみよ。にしし。ちょっと起きて」
僕は上半身を起こす。
効果音:ゴソゴソ(響がお尻を少しだけあげて、座る位置を調整し、背中を向けてくる)
前 : 近(抱きつける距離)
「ほら。ポニテ作って」
前 : 近(抱きつける距離) : じれったいお兄ちゃんを急かす
「自分でやるのが面倒だとか、そういうんじゃないから。ほーら。ポニテ作って」
前 : 近(抱きつける距離) : ぶりっこ
「え? できないの? なぁぜなぁぜ?」
前 : 近(抱きつける距離) : ちょっと嬉しい(女性の髪に触れない奥手っぷりが可愛いから)
「しょうがないなー。今回は特別に目の前で実際にやってみるから、覚えてね。次からは私が頼んだら、いつでもお兄ちゃんがやるんだよ?」
効果音:サラッサラッ(髪の毛をポニテにする音)
前 : 近(抱きつける距離) : 真面目に説明する
「先ず、こんな感じで、この辺りに尻尾を生やしたいなーってところに、手でかき集める。で、ギュッと握る。ブラシを持ったもう一方の手で、こうやってスッスッて梳かして、合流させるの。頭全体から集めてくる感じ。んで、髪の毛の根元をギュッと握って、ゴムをまいて、キツくなるまでキュキュッて引っ張る。ここが緩いとポニテが崩れるから、しっかりと。で、あとはグルグルの、ここをクルンして、キュッ。こんな感じかなー。お家にいて時間があるときなら、ポニテからこぼれた毛はスプレーで固めてもいいかも。できそ?」
前 : 近(抱きつける距離) : からかう
「まー、慣れだよ。で、ポニテのうなじに誘惑された?」
僕はたまには反撃しようかと「うん。誘惑された」とからかう。
前 : 近(抱きつける距離) : ガチで照れる
「……や、そんな正直に言われると照れるんだけど……。お兄ちゃん、ポニテフェチなん?」
僕は「うん。響のポニテめちゃくちゃ可愛い」と追撃をかける。
前 : 近(抱きつける距離) : ここまでお兄ちゃんが攻めてくるなんて予想外
「ふえっ!」
数秒の沈黙。
響は振り返り、体を僕に向ける。顔がちょっと赤い。
前 : 近(抱きつける距離) : 照れてるのを必死に隠す。顔が熱い
「キ、キスしたいくらい、私のうなじ好きなの? ふ、ふぇぇ……。そ、そういうのは、今は無理……。シャワー浴びてからじゃないと……。やめ! この話題、いったん終了」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます