爺ちゃんと近所のおじさん
フィステリアタナカ
爺ちゃんと近所のおじさん
≪九番バッターですが、打率四割五分〇厘と本大会絶好調の田中。おっと、ここで歩かせますか。これで二死一三塁――≫
夏休み。僕は家族と一緒に爺ちゃん家へ行く。爺ちゃん家に着くと、ラジオで高校野球の実況を聞きながら、爺ちゃんと近所に住むおじさんが縁側で将棋を指していた。
「5六 寿司? 爺さん、その手やめてくれないか?」
「6八 日本酒か 7七 焼酎でなんとか凌げるだろ? 若造」
「確かにそれなら何とかなるけどよぅ。手駒、緑茶しかねぇ。詰みじゃん」
僕は爺ちゃん達のことを宇宙人だと思った。
爺ちゃんと近所のおじさん フィステリアタナカ @info_dhalsim
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます