第2話 旅の目的
朝日が昇り、目が覚めると川の流れる音が聞こえてきたのに気づいたのでまずは川に向かうことにした。
僕は、この世界で何がしたいのかまだそれは分からないでもこの世界には地球とは違い本物の神や神獣と呼ばれる存在が実在している。たしかに、日本でも古くから妖怪やもののけといった、妖が出るという話は聞いたことがあるが実際見たことも無いのでなんとも言えない。
だが、この世界では魔物が森を徘徊しドラゴンが空を飛ぶそんなことが周期的に起きていたりそして何より神の祝福を授かることが出来る、僕はそんな世界を旅したいと思った今はただそれだけ。
いつか、この世界で生きてよかったと思えるように自由にそして誰にも僕の全てを奪われないために強欲に生きてやる。
それが今世での目標だ。
そんな事を考えていると川に着いた。
川では水の確保や魚を捕まえ食料調達をすることに。
魚を捕まえるのは色彩の力を使って魚たちを無気力にさせることで楽に捕まえることができた。
水はそのまま飲むのは怖い為煮沸するために、人攫い達の荷物の中から奪ってきた魔導コンロと呼ばれるものを使った。
この世界ではスキルとは別に魔法も存在しているが使えるものは少なく、一般人が魔法を使用することはない為魔導具と呼ばれる道具に魔物の核である魔石と呼ばれるものを使用して使う物だ。まぁよくある、アレだ。
魔法に関してだが才能云々ではなく教える人が居ないから、そして魔法を使える魔法使いや魔女は気まぐれで人を育て魔法使い、魔女とするため人数が少ないだけである。
まぁ、そんな事なぜ知っているのかと言うと今現在魔法を使えるすごい者を名乗る怪しい人物に説明されたからである。
とりあえず、説明を聞きつつ水の煮沸を完了させた。
「と、まぁこのように魔法を扱えるもの達は魔法使い等が増えるとなんとなく分かるんです」
「へー、てかあなたは誰なの!?」
今作2話目にして初の声出し、そうこのショタ……いやこのイケボォこそが僕の声なんだよ!
正確には、人と話したってだけで声は1話目から出てたテヘペロ
「私は、神と言ったら分かるかな?この世界の秩序を守護している1柱だよ」
と、金髪のお姉さんが言う胸は…ね?
言ってることは分かるけどまだ寝起き1時間しか経ってないしそんな事言われてもへーとしか言えなくて反応に困っちゃうよね。
「へーえっと眠いんで少し待ってください」
そう言い僕は水を飲んだり体を拭いたり顔洗ったりと朝するであろう事を終え神様と朝食を取りながら話を聞くことになった。
「すみませんね、私の分まで朝食を準備してもらって。とりあえず自己紹介をするね私の名前はメリア、豊穣を司る女神です」
モグモグそんな自己紹介関係なしに魚の塩焼きを貪る僕、僕も続けて自己紹介をしようとしたが……
「レイさん、いえ九条零さんあなたは我々神の不手際によりこの世界へと墜ちてきた人間なのです」
まぁ、そうじゃないと普通転生とか有り得んよなてか転生するなら貴族が良かったんだが?
「すみません、転生させた国の貴族というものは欲にまみれたゴミクズのような存在でして、」
なら、こんな国に転生させんなよとか思うがまぁ自由を手に入れられたと考えればいいか。その後も女神からの事情を聞くと…
ある1柱の神はまだ新米でこの世界に神として認知されたのは約1000年前程でまだまだ新米だという、そしてその新米が事の原因なのだが何をしたかというと…
この子可哀想、よし僕たちの世界へ案内しよう…あ、間違えたこの国やっべぇ…
って感じで僕は地球から魂を誘拐されこの新米さんは神としての地位を剥奪及び地球の神に裁かれるらしい。
「って可哀想とか言うな、俺はあの世界で生きていくには自由が足りなかったから死んだまでだ、それを神ごときが勝手に可哀想などと言うな」
僕は感情に任せて神という大きな存在に自然と喧嘩を売ってしまった。
やべ、死んだかもとか思っていたがメリアさんはこちらを子を見るかのように見た後僕の事を抱きしめてくれた。
「あなたは、頑張りましたよあなたはもう自由なんだからそんなに気にしないで?ほら顔をあげて私に元気な姿を見せてほしいな」
そんな優しい言葉を向けてくるのは、小学生の頃に事故で亡くなったあの子に似た面影を見せた。
ただあの子はこんなにも大きな胸を持っているわけもないのでその考えは瞬時に無くなった。
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