第18話 誰かに似てる
「結婚式にはあたしも招待してください!!」
「「ん……???」」
妹も含め、この場が凍りついた。いや……結婚?誰が?まさか……
私と
「えーっと……オルラちゃん?少し誤解があったみたいだ……ね。」
「あっ、もしかしてまだ婚約していないのですか?」
「あー……あはは……。」
どう切り抜ければいいんだ?オルラはとてつもないほど期待しているし。
早く誰か別の話題出してくれ……!!
「そうだ、オルラはなぜここへ来たのでしょう?」
「あ、あたし、解読魔法が使えるようになって……翻訳魔法はまだ使えないけど、皆さんは初級魔法をどれくらいで使いこなしたのですか?」
これ、
「えっと、おれは半年くらいかな。モノクロは3年くらいかかってた。」
「モノクロ……?」
「おれの家族。シロフクロウのモノクロ。」
フランクリンの背から、真っ白な毛で覆われ、赤い瞳をしたフクロウが飛び出した。
いつから居た……?さっきは絶対に居なかったけど?
「フクロウでも魔法が使えるんですね!」
「構造が違うから魔力の消費は激しいけどね。」
フクロウは胸を張って翼を伸ばした。ナルシストの一面もあるっぽい。
性格や見た目を色々考慮しても誰かに似ている気がするな。
「コーデリアとリリアさんは初級魔法をどれくらいで使いこなしたのですか?」
「魔法に興味が無かったので7年ほどです。」
「コーデリアは魔法じゃなくて剣ばかり使ってたし、アムアよりも大陸で女騎士になった方が良かったんじゃないの?」
「こっちにも深い事情があるんだよ。」
なにも知らないフランクリンなんかに事情を知ってもらう必要はないし、教えたくもない。
階段に座ったリリアが口を開いた。
「私は2年ほどで。まだ下級魔法までしか使えませんが。」
「じゃあリリアさんもあたしと一緒に頑張りましょう!!」
「……はい。」
リリアはオルラの言葉を聞いた途端、ニコリと微笑んだ。
そういや、オルラみたいな投げかけの言葉をリリアに言ったことが無かったな。
「コーデリア、フラン、リリアさん!せっかくですから、あたし、アムアのオモチャで遊んでみたいです!」
「別にいいけど、コーデリアなんか持ってんの?」
「魔法が使われた予言人生ゲームとか」
予言人生ゲームとは、その名の通り止まったマス目で必ず当たる予言されながら人生ゲームを楽しむボードゲームである。
「おっ、いいじゃん、それやろ。」
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