第57話 ダンジョンに突入するのは教師4名と俺とチラズ、
ダンジョンに突入するのは教師4名と俺とチラズ、それと武術部の生徒が3人と魔法部の生徒が4人となった。
俺はジェットパックに寄りかかって寝ているチラズを起こす。もう少し寝かせておいてやりたいが、流石に急いだほうが良いだろう。
チラズが眠気眼をこすりながら、リュックからドラゴレイムを取り出し、入れ替えにジェットパックを収納した。
俺もツヴァイを自分のカバンから取り出す。高さ1メートルあるドラゴレイムと比べると、その半分ほどしかないツヴァイは何とも心許なく感じてしまう。
「おいおい、この状況でお人形遊びかよ」
などと待機組の生徒が不満を漏らす。
ええい、いちいち文句を言いよって!お前さっき「所詮ゴーレム魔法なんて」うんたらかんたら言ってた奴だろ。顔覚えたからな。
ゴーレムが無くてもある程度戦える俺にとっては次元収納のカバンは邪魔なので、中身をチラズのリュックに移し替えてカバンはここに置いて行く。
チラズは直接戦闘が得意では無いのでゴーレムのみので戦闘するので問題は……少ないだろう。
ちなみに中身はコーネリアの騎士ゴーレムのテオ。それからドラゴレイムの換装用の武器やパーツ。ツヴァイ用の武器と替えの盾。幾つかの魔道具、非常食、包帯、着替え等になっている。いくら詰め込んでも重量は変わらないので全部持っていく。
それだけ入れてもまだ次元収納には余裕がある。我ながら中々便利な物を作ったと自画自賛しておく。
「ゴーレム2体に先行させます。潜伏したモンスターの奇襲や罠などが有った場合、生身の人間が突っ込むより格段に安全が確保出来るはずです」
「なるほど。ところで見た事も無いゴーレムだが、形状といい武具を装備していることといい、戦力として計算に入れても構わないのかい?」
突入班の魔法部の先輩が尋ねて来た。
「はい。基本的な戦闘もあの2体で行うつもりです。魔法部の先輩方は遠距離の敵を攻撃魔法で攻撃してください。ゴーレムは今のところ遠距離攻撃の手段があまりありませんから」
今の所、遠距離攻撃と言えばドラゴレイムの胸部に搭載している魔道具ぐらいだ。そういえば、いつの間にかチラズがドラゴフレイムという必殺技名を付けていた。
「わかった」
うーん、ゆくゆくはミサイルとか撃たせたいよな。ホーミング機能も付けたい――
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