第19話 

???河帝? 首?樹? ?統??




多くの星々が輝く夜空。それらの下では多数の人が街を歩いている。



超高層ビルに空を飛ぶ乗り物。無人で動くドローンが物資を輸送し、別のドローンへと渡す。



ビルの建設現場には人の姿はなく、ドローンのみが慌ただしく動いている。



空の遥か彼方から大きなコンテナを載せた船が飛来し、既定の場所に降ろす。



街の中心部にある超巨大な建物の中では、そんな未来的な都市には似合わない和服を着た人々が、彼方此方へと忙しそうに歩いている。



その建物の中心、大きな部屋の中では二十人ほどが一堂に会している。



彼らの目線は一人の女性へと注がれ、その女性は何やら報告書を読んでいるようだ。



報告書を読み終えたらしく、彼女が目線を上げると、口を開いた。



?「親衛隊第一艦隊をすぐに派遣してください。建設船、調査船と輸送船も同行させ、周辺に拠点を作るように」



その言葉を聞いた眼鏡を掛けた男性が返事をする。



?「代行閣下。では、やはり?」



女性は再び報告書へと目線を降ろす。



?「はい。閣下の波長を確認。すぐに軍を送るようにと仰られています」



と、勲章を着けた男性が



?「ようやく我らの出番か。第一艦隊へはすぐに伝えよう。制圧部隊はどうする?」



代行と呼ばれた女性が、傍にある薄い大きな板、タブレット端末のようなものを操作して



?「第一から第十流星群でいいでしょう。あの銀河には星間国家が多くありませんし、改修を終えて新兵器を搭載した軍の実戦演習にもなりますから」



?「承知した」



女性は周囲を見渡して立ちあがると、背後にある『白い無地で、真ん中に木、その上に三本足の鳥の旗』へと振り返り



?「偉大なる我が祖国に」



≪栄光を!≫



皆が寸分違わずに言うと、彼らは部屋から退出していった。



?「…………」



部屋に残った代行と呼ばれる女性。彼女は懐から、『一組の男女が仲睦まじく写っている写真』を取り出し、ふっと笑みを浮かべた後、それを懐へと戻して仕事に取り掛かった。








ヴァルマイヤート大陸北西部 ヤガ=ソジャー二重帝国首都 ヤガ



オリーヴ「成程、存外、礼儀正しい人たちだったようですね」



「はい。応対したこちらの使節団の者たちも驚愕しておりました」



大和帝国からの使節がハグンダへ来航した翌日、首都ヤガでオリーヴは使節の様子の報告を聞いていた。



報告を聞いたオリーヴは、一瞬目を丸くした。



オリーヴ「これならば、交渉は何事もなく進みそうですね。彼らは何時頃こちらに?」



「二日後には到着する予定です」



オリーヴ「わかりました。彼等との友好条約が締結されれば、我が国は安泰でしょう」



安心した様子でいるオリーヴのもとに、新たな一報が入る。



?「失礼します!ウオゲント連盟が我が国に宣戦布告!同時に、東方の『へイヴリ共和国』も我が国に宣戦布告!国内へ侵攻を開始し、一部では戦闘が始まっています!」



バン!と音を立てて扉を開け、室内に入ってきた黒髪の若い男性。彼は、周辺国が二重帝国へ宣戦布告したことを報告した。



その報告を聞いたオリーヴは動揺した様子でいる。



オリーヴ「それは本当ですか!?」



?「はい。先ほど、それらの国から使節が来訪。我が国に宣戦布告を告げてきました。そのすぐ後に、国境より早馬が到着し、侵攻する連盟軍及び共和国軍を確認したと報告がありました」



オリーヴは顔を歪め、



オリーヴ「二正面作戦ですか……!それに加え、あのへイヴリ共和国が相手となると、この戦いは厳しいものになるますね……」



二重帝国の東方に位置する大国『へイヴリ共和国』。かつての拡張政策により国境を接するようになってから、関係は急速に悪化。度々国境紛争が発生している。



対二重帝国で結束したウオゲント連盟と、大国へイヴリ共和国の二つの戦線を持つことになってしまったヤガ=ソジャー二重帝国。



地域大国となった二重帝国といえど、不利な状況であるのは間違いない。



オリーヴ「主力をウオゲント連盟国境に展開、へイヴリ戦線は遅滞戦闘に努めるよう伝えてください。あそこにはプリムド要塞がありますので、そう易々と突破されることは無いでしょう。ウオゲント連盟とは短期決戦で挑みます」



オリーヴの額に、汗が流れた。









春聖大陸 帝都京 総統官邸



帝国歴二年。大陸進出に向けた準備が完了したころ、ソラの能力に少しの変化が現れていた。



その変化は、彼等からうかがえる。



?「…!…!…!」



?「ソイヤッ!」



髪の長い、整った顔立ちをした弓を持つ若い男性と、槍を持った強面の男性を含む複数の人らが広い平野にいる。



弓を持つ男性は、恐ろしい速度で周囲を走り、矢を弓の弦にあてがっては、遥か遠くにある的を次々に射抜いている。その精度は、全ての矢が命中するほど異常である。



強面の男性は、彼が槍を地面に振り下ろした途端、大きな音を立てて地面が割れた。人間には到底できない業だ。



彼らを見るソラは絶句している。



ソラ「…………凄いな彼らは。人間では在り得ない力を持っている」



千代「今まで閣下が召喚された人物たちは皆、これほど非人間的な力は持っていませんでした。なのに何故……?」



ソラ「……わからない。だが……」



ソラは、あの二人と少し離れた場所にいる彼らを見る。



彼女らは人型の的に向かって、大きな炎や凍てつく氷などを当てて攻撃している。



?「燃えて消えよ……!」



短い金髪で、釣り目の蒼眼、整った顔立ちをしており、その身には純白の鎧を着ている。腰には鞘を提げ、彼女の右手には輝く剣がある。

彼女は走り回りながら、剣を薙ぎ払い、時には武術を使って的を破壊する。

距離をとると、左手に炎を出し、的に向かって発射する。



?「はいはい!凍っちゃいな!」



長いブロンドの髪を揺らしながら、手に氷を出しては発射し、移動したら冷気を的に当てて即座に凍らす。まるで、ダンスを踊るように攻撃を続ける。

その雪白の布の服と肌と合わさり、雪女のようである。



的は瞬く間に燃え、凍りだし、ボロボロになっていく。



ソラ「あのような力を持った者たちが帝国に加入してくれたことで、戦力は大幅に拡充された。彼らを統括する機関を創設して、効率的に運用したほうが良いだろう」



千代「そうですね」



二人が話しているところに、ラインハルトが訪れる。



ラインハルト「閣下、ご報告が」



ソラ「ラインハルトか。どうした?」



ラインハルト「以前から調査を続けていた遺跡に関することです」



ラインハルトは持っていた鞄の中から紙の束を取り出し、ソラへ渡す。



ラインハルト「更なる調査を続けた結果、そちらの資料にある通り、やはりあの遺跡は『地球』のニ十世紀における技術水準を遥かに超えた高度な文明が遺したものであると判明。科学技術を中心として文明を築き、栄華を誇っていたようです」



ラインハルトの言葉に、ソラは驚いている。



ソラ「……。確かに、この資料を見ると、そう判断できるが……」



資料には、ヘリらしきプロペラがついたものや、ビルのような大きな高層建築物が描かれた絵がある。また、地球では見たこともない形のものまで見受けられる。



ソラ「問題は、この文明が何故滅びたのか……これほどの文明ならば、恐らく核分裂兵器を開発していてもおかしくないから、それで滅びたのか……?その点について何かわかっているか?」



ソラがラインハルトにそういうと、ラインハルトは首を横に振った。



ラインハルト「いえ、わかっておりません。核分裂兵器による滅亡の可能性を視野に入れ、遺跡周辺の調査を行いましたが、特に異常は見られなかったため、別の理由ではないかと」



ソラ「う~む。別の理由か…………まあとにかく、引き続き調査をしてくれ。新大陸の調査はまだ終わっていないだろう?」



ラインハルト「はい。現在、鋭意調査中です」



ソラ「もしかしたら、新大陸で新たな遺跡が見つかる可能性がある。加えて、これからも新しい大陸を発見するだろう。そこにも同じような遺跡があることが考えられる。そういった遺跡で謎が解明できるやもしれん。それまでは辛抱強く、調査を続けるとしよう」














ヴァルマイヤート大陸 ヤガ=ソジャー二重帝国 首都ヤガ



オリーヴ「……もうそろそろですね」



「はい。現在は準備を行っていると」



オリーヴ「そうですか……それにしても、二日かかると思っていたら、まさかの一日で到着するとは」



オリーヴのもとに宣戦布告の一報が届けられた翌日、大和帝国からの使節が首都ヤガへ到着した。



予定では明日到着することになっていたが、本土から輸送してきた戦闘車やトラックを利用して移動。道路が本土ほど整備されていないために、多少なりとも時間がかかったが、馬車による移動よりも時間は短くなった。



その道中、進行方向上にある森で魔物の襲撃に遭った。難なく撃退した大和帝国軍を見た二重帝国が、首都において閲兵式を提案。



快諾した大和帝国は現在、ヤガ郊外に到着して式の準備を行っている。



オリーヴが遠くの空を眺めていると、一人の騎士が報告をしに来た。



「大和帝国より、準備が完了したとのこと」



オリーヴ「わかりました。ご苦労。下がってください」



騎士が下がると、オリーヴは眉を顰め



オリーヴ「……さて、彼らの力を見極めるとしましょうか……」









「大和帝国から来たってやつだが、どんな風貌をしてんだか」



「さあな。目が八つあるかもしれんぞ」



「案外、普通の人間と変わらん見た目かもな」



「彼らの持つ武器は一風変わった見た目だが、かなり強力らしい」



「聞いたぜ。それに、乗り物も変わったやつらしい」



首都ヤガの人々は、街の中央に走り、外壁から宮殿へと続く大きな道の端で大和帝国の人々を今か今かと待っている。



ある人は風貌を、ある人は所有する武器や乗り物の話をしながら。



「おい!来たぞ!大和帝国の奴らだ!」



外壁側にいる人々がそういうと、ドッと街の人々が道路の端に押し寄せてきた。



近づいてくる大和帝国軍の姿が見えると外壁から離れた場所にいる人々は盛り上がったが、外壁側の近くにいる人々、つまり大和帝国軍を初めに見る人々は口を噤んだ。



「…………なんだ……?……ありゃ……」



「…………これが大和帝国軍か……」



彼らの視界には、街の人々が今まで見たことのない光景が広がっていた。



長い棒を肩に担ぎ、見た目が全く同じ軍服で統一され、一糸乱れぬ行進をする集団。



彼らの後ろには、先に穴が開いた棒をつけ、馬を必要とせず、馬車の車輪とは違う見た目をした回る輪を着けた鉄の塊。



車輪を前後につけ馬車に似た、しかし馬がなく、数人が乗っている車。



凡そ、ヤガの人々が知る国軍とはかけ離れたものだった。



衝撃を受けているのは、何も町人だけではない。



オリーヴ「……あれが大和帝国ですか……」



「……軍務卿、どう見る?」



「……はっきり言って異常だ。一般的に、最前列は槍兵や散兵などの歩兵、次に弓兵、騎兵と続く。が、あの集団はそうではない。最前列の長い棒を持った集団は歩兵だと思われるが、その後ろに続く鉄の塊は何だ?人が乗っているのを見るに、馬車系統だと思うが……」



軍務卿と外務卿の会話に、オリーヴが付け加える。



オリーヴ「それらもありますが、一番はあの規律の高さです。少しも乱れることなく、真っ直ぐに行進をしています。常日頃、訓練を積んでいないとあの芸当はできません」



オリーヴの頬に汗が流れた。



オリーヴ「これは、想定以上の国家と会ってしまいましたね。一歩間違えれば、我が国の存亡に関わるでしょう」



軍務卿は、何かを思いついたような顔をすると、オリーヴを見て



「陛下、彼らに此度の戦争に参戦するよう提案しては?」



オリーヴは軍務卿を一瞥すると



オリーヴ「その案は考えました。ですが、彼らが我が国の側に立って参戦するメリットがありません。むしろ、複数の国から侵攻を受けている我が国を攻撃するほうが、容易に勝利できます」



オリーヴは行進を続ける大和帝国軍を見つめて、



オリーヴ「まあ、彼等との交渉次第によっては我が国の味方になってくれるかもしれません。慎重にことを運びましょう」













オリーヴ「此度は遠くからよくぞ来てくれた。我が国は貴国を歓迎するぞ」



「は。我が国も貴国と交流が持て、喜ばしい限りです」



宮殿の玉座の間で、オリーヴは大和帝国の使節と応対していた。



ファーストコンタクトが悪印象であるだけに、二重帝国側の首脳部は警戒心を持ち、使節が現れるまで張り詰めた空気が漂っていたが、使節の礼儀正しい態度とオリーヴが友好的に接したため、緊張感が薄れている。



オリーヴ「して、大和帝国を我が国は知らぬ故、できうる限り紹介してほしいのだが」



オリーヴが笑顔でそうお願いすると、使節は笑みを浮かべて



「勿論です。こちらに資料がありますので、まずはそちらをご覧ください」



こう言うと、荷物から資料を取り出し、騎士へと渡した。



騎士から資料を受け取ったオリーヴ及び各卿は、その資料をじっと見つめては目を丸くし、周囲と密かに話をしている。



「……う~むこれは……どうみる?」



「我が国よりも圧倒的に国力が違うな……」



?「……間違いない……」



使節は彼らに資料が行きわたったのを確認すると、説明を始めた。



「では、我が国の説明をさせていただきます。我が国大和帝国は……」











ヴァルマイヤート大陸北部 ミナンバト王国 首都レムール



ディートハルト「ならばどうする?この状況を打開するのは至難の業だぞ?」



ディルク「王立騎士団の拡大、国境に要塞の建築、これらによって防衛体制を整えながら、同盟国を増やして彼ら『ワヨウルド連盟』に対抗できるようにするしかない」



エドウィン「ですが、周辺国との関係が軒並み悪いために同盟を結んでくれるような国は少ないですよ?」



首都レムールで、ミナンバト王国の首脳部が会議をしている。



会議に出席している人は皆、顔色が少し悪い。



机上に広げられた地図と睨めっこしながら、頭を悩ませている。



その原因が……



ディルク「だとしてもどうすることもできん!まさか『ミクーン神聖帝国』が連盟に加盟するとは……」




『ミクーン神聖帝国』



或る人は、それを覇者と呼んだ。ヴァルマイヤート大陸北部、ミナンバト王国の南方に存在する超大国である。



人口、技術、経済、軍事の全ての点で他国を圧倒。周辺国を軒並み属国として支配、大陸北部を完全に手中に入れるべく、日々拡大し続けている。



かの国が積極的な対外政策をとれるようになったのは、神聖帝国内にあった古代文明の遺跡から発掘された技術を、再現とはいかずとも、発想の起点として少なからず利用することに成功した時点からである。



野心を露たりとも隠そうともせず、他国に侵攻、属国にしては搾取し、得た富で国内を開発して国力を伸張させて軍備拡張を継続して、今となってはいかなる国家でも対処不可能なほど強大な軍事国家と化している。



そのミクーン神聖帝国が突如として、『ワヨウルド連盟』へ加盟すると宣言。属国も神聖帝国に続いた。



それと同時に、神聖帝国北方にある全ての国に対して属国化要求を突きつけた。侵攻してこないだろうという楽観的な観測や自尊心が肥大化した王の命令のもとに、この要求を拒絶した幾つかの国は既に滅亡している。



この最後通牒に対して、ミナンバト王国はどうするべきか案を練っていた。

これを断れば、ミクーン神聖帝国が侵攻する可能性があり、さらに言えば、加盟した『ワヨウルド連盟』はミナンバト王国の北に位置するため、それらの国も攻撃するという、二次大戦のドイツさながら、二正面を強いられることになるかもしれないのだ。



エーベルハルト「周辺国は彼らに恐れ慄き、抵抗する意思を持っていません。かといって属国になれば、ただ搾取されて国は疲弊する未来が待っています」



ディルク「進むも地獄、退くも地獄、か……」



ディルクが小さく呟く。



地図を見つめていたエドウィンが顔を上げ、椅子に深く腰掛けると



エドウィン「幸いにして、神聖帝国から我が国に侵攻するにはアモンダム山脈を通過する必要がありますので、要塞を築いて敵戦力を削りながら講和を結ぶ方法が妥当でしょうか」



そう言った。



エドウィンの言葉に、ディートハルトが疑問を投げつける。



ディートハルト「ワヨウルド連盟の連中はどうする?たとえ独立したばかりといえど、背後から刺されては敵わんぞ」



それを聞いたエドウィンは、視線を降ろし、地図を再び見て答える。



エドウィン「……その点は問題ありません。マナワル共和国を利用するのです」



ディートハルト「共和国を?」



エドウィン「はい。数年前に発生した共和国への侵攻により、領土を奪われた共和国は、旧領奪還を心の内に秘めていることでしょう。彼らの旧領のいくつかはワヨウルド連盟加盟国が領有していますので、参戦の暁には返還を約束すれば、もしかすれば我らに味方してくれるかもしれません。彼らと諸侯の軍に連盟軍は任せ、王立騎士団は要塞で防衛を行い侵攻を防ぐ。……うまくいくかは、わかりかねますが」



エドウィンの案に反論するものはいなかった。



部屋にはただ、静寂があるのみである。











ヤガ=ソジャー二重帝国 首都ヤガ 宮殿




大和帝国の使者からの紹介を終えた彼らは、使者が去った後の玉座の間に居たままだ。



どこか重苦しい雰囲気が漂うも、彼らの顔には笑みがあった。



玉座に深く腰掛けているオリーヴは、家臣に周辺の地図を持ってこさせると、地図に穴を開けんと言わんばかりにじっと地図を見つめている。



ふと顔を上げたオリーヴの眼には、ギラギラと輝く何かがあった。



オリーヴ「軍務卿」



「はい」



力強く、しかし澄み通る様な声を発して宰相を読んだオリーヴ。



彼女は、少し何かを逡巡したあとに続けた。



オリーヴ「軍を東方共和国戦線に移動。一日でも長く、敵を食い止めてください。主力は南方の連盟へ送り、大和帝国からの義勇軍と協力して連盟を打ち倒すと共に、彼らの力を確かめてください。加えて、ハグンダから海軍を戻し、敵の上陸に備えるように」



「は!」



オリーヴの言葉を聞いた軍務卿は力強く返した。



彼の額から、一滴の汗が滴る。



オリーヴ「此度の戦い、必ず勝つのです。負ければ今までの成果が水の泡となるでしょう。しかし、勝てば我が国は大きく飛躍し、更なる繁栄を迎える。敵を打ち砕き、祖国の力を見せつけるのです」



外から様子を窺っていた一匹の烏が、南へと向けて飛び去った。

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