第24話 トロイト公国とキシュウ帝国の関係


 キシュウ帝国も建国して10周年を迎えた俺も年を越えると29才に成り帝国の基盤は出来上がり商業に工業に交通網がほぼ完成して来て蒸気機関車も今では魔石機関車に改造後まるで電車の様に成っていた、蒸気も出ないし煙は勿論出ないディ-デル電車が走り回っていた、帝国中に線路を敷き一部は複線に成っていて一日に何本も走り乗客を輸送していたしちょっと変わった電車が有った、それは馬車を其の侭乗せて運び行く先で降ろすと馬車がそのまま使えると言う電車だった、それは便利でこの世界は車が無い将来魔石を利用した車が出来るかも知れないがまだまだ先の様だった、道は可成り整備されていたのはム-ヌ王国からの援軍の土魔法使いが講師としていい仕事をして呉れたおかげで土魔法使いの実力が伸び道作りに大いに貢献して呉れていたのは言うまでもなく、次々に道を整備して行き同じく鉄道も同じように伸びて行って遂に帝国を一周できる様に成った。


 冒険者も頑張っていた、魔石は幾ら取って来ても直ぐに売れたし冒険者はダンジョンに潜り魔石を確保していた、軍もダンジョンに潜り魔石の確保に一翼を担っていたのは言うまでもない、凄く発展しだした帝国に涎を垂らさんばかりに見て居たのがトロイト公国だった、東の大国のトマルカナ帝国と提携していたがキシュウ帝国が余りに発展を遂げ大国と大国の間に挟まれて身動きが取れない状況に成っていた、トマルカナ帝国は間に在るトロイア公国を支援する事に拠りキシュウ帝国と接点を無くし直接の戦闘を防ぐ堤防の様に思っていた、なので発展はして欲しく無いしさせたくは無いのが本音だったが冒険者が齎す話を聞くとキシュウ帝国とトロイア公国の違いが余りにも酷いと言う噂がささやかれ始めた。


 冒険者から齎された色々な話がギルドで囁かれ始めて公国もキシュウ帝国に密偵を放っていた者が帰り話を総合すると余りに違い過ぎる現状が見えて来た、公国側はトマルカナ帝国からキシュウ帝国に乗り換える事が可能か検討していたが、トマルカナ帝国にこの事がバレた様でトロイア公国にトマルカナ帝国から執行部の一新をする様に圧力が掛って来た、今まではイラ共和国やトルコテ王国には敵対すれど工業や技術力に土木工事のどれを取っても負けていない自信が有ったが、今は大きな差が着いたと感じていた、この約10年で彼方に何が有ったのかキシュウ帝国とは如何言ったコンセプトで建国したのか調べて見ると、先ずは教育が盛んに成った事と交通面が便利になりなお安全性が上がった事に技術力の向上と発想力が凄い、技術力はム-ヌ王国が以前から高かった其処と親密な関係に成り技術と発想が融合した事が色々な面で生かされていた。


 トロイア公国は撫でこうなって仕舞ったのかトマルカナ帝国と提携したばかりに公国は立ち遅れて今はどちらにも要らないと思われていると感じていた、しかしまだ何か手が有る筈だと頭を悩ませると一つの名案が浮かんだ、ム-ヌ王国に仲介してもらいキシュウ帝国と手を結ぶ事でこの苦境を逃れられ無いか、其の為にはトマルカナ帝国と手を切らなければキシュウ帝国も受け入れて呉れないと言う思いが頭から離れない、公国には今年頃の女性も居ないので献上も出来ないがとに角ム-ヌ王国に使者をトマルカナ帝国に気付かれない様に出して見た、しかしム-ヌ王国の反応は余り良いものでは無かったしこのように進めて来た、「帝王グラント殿は全てを差し出して帝国に下る事を申し入れると公国ではなく成るが貴方たちの生活は保障して呉れるだろう」と言った、そしてこうも言った「帝王はこれから世界の中心人物に成るお方だ、早い目に下って置いた方が貴方がたの為ですよ」と言ったのだ、公国を束ねる身としては先を見据えたいが今も大切だしトマルカナ帝国に如何した態度で今後接すれば良いのかも雲を掴む様だった。


 それから公国は如何するかの会議をする事に成った、大きな会議をするときはトマルカナ帝国の領事を招き開催する事に成っていたが今回は連絡もせずに会議を強行した、其処では今の帝国の発展は目覚ましく色々な技術が試されて実施されて要ると全員が掴んでいた、もうこうなっては500年前に戻り帝国を復活させる他無いかと言う話に成っていた時にトマルカナ帝国の領事が数人の部下と共に入って来た、そしてこう言った「我々帝国に聞かれては不味い話会いですか?、私は直ぐに本国に連絡を入れましたよ。通信魔法兵が居ますからね」と言って高笑いをし始めた、公国側もここは腹を括るしか無かったしそうする事にしたトマルカナ帝国の領事一向10人を拘束してキシュウ帝国に助けを求める事にした、キシュウ帝国はこの様に成るで在ろうとム-ヌ王国にトロイト公国が使者を出して相談した後に準備だけはしていた、公国からイラに使者が来た時には体制が整っていたのだ、使者も其の用意周到さにとても驚き使者と共に2万の兵が公国に入って行った。


 その頃に通信兵がトロイア公国から新たな連絡をして来た、トロイア公国がトマルカナ帝国の領事一行を拘束したと言うのだ、この事がトマルカナ帝国に情報として伝わると軍を準備し始めた5万の軍を持ってトロイト公国を蹂躙する様に命令がなされた、この戦いは楽な戦いと見ていたトマルカナ帝国は第三帝国王子を戦に付け公国を徹底的に破壊しろと言う命令だった、軍を進軍させながらもトロイト公国領に入ると偵察部隊を型道理進発させるだけの用心深さは持って居た、しかし其の偵察部隊は誰一人帰って来なかっただけでなく夜には敵襲が引っ切り無しに遣って来た、敵には魔法兵が多く居るのか上空からも魔法攻撃が頻繁にあり全ての兵が寝てる間が無い程に定期的に攻撃されていた、5万の兵の野営と進軍は長蛇の列に成る其処に彼方此方から攻撃を受け第三王子はこれが本当にトロイア公国兵かと疑い出した、トロイアの兵がこんなに精強だとは聞いて居ないし魔法兵がトマルカナ帝国の10倍は要る感じだった、そんなトロイアに300kmは進軍して会議を始めた時に其れは起こった空からは巨大な隕石が振り注ぎ15分は続いた、すると自軍の兵が3分の1は遣られたか負傷したと言う知らせが入った時には3分の1が戦場を離脱して帝国に逃げ始めた、キシュウ帝国には怪物の様な魔法使いが要ると言う噂が広がりその魔法を目にした兵が恐れを為して逃亡を始めたのだ、その流れは第三王子の力でも止める事は出来ずトマルカナ帝国兵はもう戦力と言うほども残っていなかった、王子を守る直属の兵が300人程と軍の貴族や役付きの兵が200人程が残るだけで、2万のキシュウ帝国軍に包囲されていた所で初めて第三王子が相手はキシュウ帝国だったのかと言う認識だった、こうして500の兵と共に捕虜に成った第三王子は後日白金貨100枚と交換されたが他の貴族は金を出して呉れる所は良いが無視される貴族も半分は居た。


 

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