第19話 トルコテ王国の崩壊とアランタ中将
アランタ中将とその家族が帝国領クライに亡命したと言う知らせはトルコテ王国に激震が走った、自分たちの見識の無さが齎した事なのに王家は如何にか引き戻せと側近に伝えたが側近はこのままでは直ぐに崩壊する事は解っていた、王家の命令を受けた側近貴族は直ぐに自領に帰ると持てるだけの金品を馬車に積み込みス-ス王国に逃亡し始めた、帝国領に近い貴族は帝国に亡命して行く事にした様で帝国も認めて呉れたが直ぐには楽な暮らしには成らない、しかし死ぬよりは良いだろうと言う感じの亡命で貴族ではなく成り一般人としての生活が待っていた、トルコテ王国は既に動員する兵力が無くなり王都は殆どの貴族が退去して行き成り立たなく成っていた、其処に帝国からの遠征軍がグイを突破したと連絡が来たので王家は上え下えの騒ぎに成っていたが、王家の人々は如何して良いのやら分からない普段から何もしていないなので何もできないどうしたら良いかも分からないのないないだらけだった。
グイの城塞都市を通過した帝国軍はホーヤンからアイトルに差し掛かるとまだこの地に居たグリ-ンの父と息子が迎えて呉れた、俺は二人にもうここから出なくて良いと言うと嬉しそうにしていたが国名が変わると言うとちょっと複雑な顔に成ったが直ぐに元に戻った、そう一庶民には国が変わろうが大して変わりが無い税金が高くならなければ良いのだ、そんな事を考えながら進軍しているとトルコテからの伝令が遣って来た、王都は既にルゴイア・アランタ中将が落としたと連絡が来たのだった、それを聞いた俺達はスピ-ドを落し王都に入ったのは伝令が来て3日後だった、王都でルゴイア・アランタ中将と会談して国名はキシュウ帝国にする事で合意したが、政治は全て任せる事にして道路整備と蒸気機関車の開通を目出す事に成った。
トルコテもほぼ方が衝きこの前に急いで討伐したエランプルト王国をどうするか検討していた、エランプルト王国の王都は落したが国王はウーロン湖の町ミクトに逃げ未だに健在だったからだ、それでもう一度遠征して討伐するか検討する事にしたがあそこは既に1万も軍が無いと言う事で先に道を伸ばす事にしたしエランプルト王国は資源が豊富な所で蒸気機関車の開通させると経済も発展するだろうと踏んでいた、これでこの近辺の国は統合するか同盟を結ぶかの何方かをしたので落ち着いてから先の事を考える事にして、経済の建て直しと農業の開発が先ずの目標に成っていて蒸気機関車の導入が急務に成って来た。
それから3年が過ぎた秋口にやっと蒸気機関車の目途が立って来た、俺はムーヌ王国の技術で線路を作り始め線路を施設し始めた拠点は帝都とイラとトルコテに成る予定だ総延長が取り敢えず12000km程敷きたいと思っていた、蒸気機関車が走り始めるのは後2年位は掛りそうだった。
その頃トルコテはキシュウ帝国の一員として再出発を始めていた、先ず国土を8カ所に分割して部下に爵位を与え収めさせた、アランタ中将改めアランタ元帥に成りこの国の統治者に成っていたが、国元のアランタ伯爵領は若干小さくなったがルゴイアの兄トルカコ・アランタが伯爵を継いでいた、イ-イのダンジョンが有ったドロゴア・ホイトンが領主を務めていた所は領主も変わり今は長女ユキナの保護の元トルコテでグラントが住んで居た家で生活をしていた、一番下のミサキも薬師のスキルを手に入れポ-ションを作り生活の糧にしていたがグラントからの補助は一切無かった、父親のドロゴアは今はトルコテの北門で衛兵をしていたし母はミサキの手伝いをしていた母も薬師だった。
トルコテはルゴイア・アランタ元帥が纏めて行き曲がりなりにも軌道に乗って来た、キシュウ帝国はライラ王国イラ共和国トルコテ王国エランプルト王国の4ヵ国を統合し巨大な帝国と成った、過去にはそこに西の4ヵ国とトロイト公国にムーヌ王国を加えた巨大国家だった様だ俺は当面の目標として其の当時の国家にしたいと言う理想を構想に上げる事にした、其処を蒸気機関車でむすび帝国を新たな世界にして行きたいと言う思いが芽生えていた、そう元の世界を理想の世界と仮定してそれに近づけていく事だがこの世界には石油が無い様だが代わりに魔法が有るそれを利用した異世界作りを楽しむ為に進めて行く事にした。
トルコテが落ち着いてからアランタ元帥と今後の為の話し合いを持った、彼は俺の理想の為の一役を引き受けると言い次にス-ス王国から手を付けると駒を進めて行ったス-ス王国はコルコテの隣に成るし時々ス-ス平原で小競り合いが有った、本格的な戦闘には成らなかったがス-ス王国と戦闘状態に成ると何時も他の3国が応援をよこし割って入って来た、それ程西の4ヵ国は密接な関係にあった。
それを崩す為の方策を考えていた、アランタ元帥は2面作戦を主張したので話を聞くと4ヵ国は全部合わせても8万人の動員が一杯の軍部だシーラント王国に3万とスースに3万の2面作戦で行くと軍も分散されるし最西のココ王国やアルカ王国は出せて1万に成るス-スも出せて2万で合計が3万だ、同じ数の軍には負けない精鋭がこちらには有るのだそれで押すか5万に増やす事も可能なはずだと言う事に成った、取り敢えず3万で行く事にして12月1日に進軍を始める事にした。
隔してス-ス王国には旧トルコテの第1軍を主力にした部隊3万が出発した、その頃時を同じくしてシ-ラント王国には元トルコテ王国の第3軍を主力とした3万の軍が進発して行った、両面作戦が今始まった訳だがス-ス王国の方は2万の自軍と応援のアルカ王国軍が5000人とココ王国からも5000人の援軍を合わせて3万で迎え撃つ構えだった、城塞都市カトマに集合した帝国軍にスース王国軍がスース草原に終結したと連絡が入った、ルゴイア・アランタ元帥自ら率いてこの戦いに挑む帝国軍も情報を得てスース草原に向かう前に偵察に3人を選出して放った、2時間ほどして偵察が戻って来た話を聞くとス-ス軍は土嚢を積み上げ陣を強化はしているものの粗末な物だと言う報告がなされた、その報告を聞いた元帥は軍を進発させてス-ス軍に相対する5km手前に本陣を構築した。
トルコテ軍の第1軍は常にグラント率いる第3軍と演習をして来た実積が有った、この世界のNO2的な存在の軍になるし日頃から常に魔物と戦いレベルも他の軍に無いレベルの軍だった、しかし3万対3万だ何がおこるか分からないが陣を構築したその夜に500の兵を連れて自ら夜襲を掛けて火魔法を使える数人を連れて火を放った、これは戦国の常套手段の先制攻撃だとグラントが良く言っていたものを実践して見たのだが大きな戦果を出した、その夜は数度攻撃を仕掛ける振りをして相手を寝かさない作戦にでた、完全に攻撃のイニシアチブを取った形で夜明けと共に夜襲を掛けた部隊には後方で休ませてから本体が動いた、帝国はム-ヌ王国で製造する最新の装備を付け防具もミスリルを織り交ぜた強度が高く軽い装備だし剣もミスリルが練り込まれた切れ味鋭い装備に変わっていた、対するス-ス軍はここ100年は装備の改良は為されずに昔のままだった、帝国3万が迫って来た事に対してス-ス軍も一気に前に出て乱戦に成っていたが、元1軍は慣れていて元帥を中心に1万が敵本陣に殺到して行った、戦いは6時間程でケリが付いたス-ス軍3万は塵尻に成り多くの貴族と思われる士官が打ち取られていった。
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