第7話 新たな戦いの幕開け
俺はライラ王国のククト伯爵の領を攻め落し14日滞在してから人質を取り退却してきたが、人質にとった彼女がその後辛い目に遭って居る事が解り救出してトルコテの王都に連れて来た、彼女セリカ・ククトをこの町に住まわせるのには家が無いので俺は隊長に相談すると、家を探すのには商業ギルドに行けば斡旋と言うか空き家を探して呉れると聞き直ぐにギルドに行く事にした、王都の商業ギルドは冒険者ギルドの倍ほどの建物が立って居て表に幾つかの馬車が止まり引っ切り無しに商人風の男や女が出入りしていた。
俺は意を決しそこに入ると「いらっしゃいませ」と声が掛りそちらを見ると受付の様に成っていた、俺は今軍服を着ているので受付嬢も場違いな奴が来たと思って居るのかその後声が掛からないので自分から行く事にした「すみません。家を探したいのですが良いですか」と言うと「分かりました。少々お待ち下さい」と言いながら何処かに行って仕舞った、直ぐに帰って来てから「此方にお越し下さい」と案内されたのは小さな部屋に小さなテ-ブルと椅子が4脚の部屋だったが「此方に掛けてもう暫くお待ち下さい」と言いながらお茶を出してから戻って行ってしまった、俺は初めてこんな所に来たし如何して良いのか分からないこの世界にはパソコンも無いし携帯も無い自分で調べる事は出来ない、今は待しか無いと諦めて待っていると10分程して一人の男性が入って来て「私は当ギルドの空き地や家担当のマリガンと言います。家をお探しとか伺いましたが大きさはどの位でしょうか」と聞いて来たので俺は「小さくても良いので庭付きで4部屋位の家で」と言うと「少々お待ち下さい」と言って分厚いファイルを繰り出して「場所はどちらが良いですか」と聞いて来たので「軍の官舎に近い所が良いです」と答えると又ファイルを繰り出した。
結局軍から大分離れた所に落ち着いた、近くには公園もあり川も流れていて静かな所だったが土地は100坪ほど有り割と広く家も5部屋あった、土地に余裕が有ったのは幸いだったこの家には風呂が無く俺が作る事に成って作り始めるとセリカが目を見開き「貴方魔法が使えるの」と言ったので、俺は何気なく「使えるよ」と言うと貴方確か後方支援とか言うスキルだと言ってたよねと言い出した、セリカは聡明だ俺がチラット言った事を覚えていて俺のスキルが後方支援だったと言ったのを覚えて居て「貴方一体何者。今と成ってはその方が心強いけど」と言い直した、俺はその辺の事は軽く無視をして家に入り彼女の部屋と自分の部屋を決め備品を購入する為に町に出た。
俺とセリカの奇妙な同居生活が今始まった所で家の家賃は1カ月金貨2枚の家賃で、俺の棒級が1カ月金貨3枚なので賄えることは出来るが少し心元無いので俺はアルバイトの冒険者をする事にした、休日にダンジョンに潜るのだがイ-イのダンジョンは地元なので不味い、なのでこの前に寄ったカンのダンジョンに潜る事にしたのだ、この前のイングル渓谷での物資移送時にポイントを決めて置いたのが役に立っていた、彼女セリカも連れて行けと言うが俺の転移をそう簡単に見せる訳に行かない、今の所只の同居人なので俺の秘密は見せれ無いなので今はこの町で大人しくしている様に言ったが今後考える言って置いた。
そんなこんなで3ヵ月程経った時に王都の傍にダンジョンが発見された、王都の傍に有る森の中に見つかったダンジョンは冒険者ギルドが派遣したBランクチ-ムが調査した結果、10日で20層まで潜れたが魔物が手強く成って来たので其処までにしたそうだが、可成り深い可能性が有ると言う事だった、ダンジョンは洞窟と草原の繰り返しの様だったが20層までしか潜れていないのでその先がどうなって居るか分からない、近々王都のAランクチームが調査を兼ねて入るそうだが其れ待ちと言う事でまだ暫くは入れそうにない、俺はまたカンのダンジョンに飛ぶのだった。
その暮らしが続き年が超える頃に又新たな火種の噂がささやかれ始めた、イラ共和国が戦争の準備を始め出したと言う情報が密偵から入って来たのだ、イラ共和国も大きな国の一つで長年トルコテ王国と諍いが続いていたがここ10年と少しは何も無く平穏な時が過ぎていて其処でこの情報だった、イラ共和国との闘いは何時もイラ共和国側のマリナ草原かトルコテ側のクロイの丘周辺で相対し何時も引き分けの様に成っていた様だ、この地形はイラ共和国側に有利な地形でマリナ川を下り急襲して来るのが常の様だったが、今回の情報から推測すると可成りの大規模な軍事行動を用意している節が有った。
その様な報告が国に会った数日後に俺の所に話が来た、この前のククト攻撃の実績が評価された様で偵察隊を組む様にと隊長から指示されたのだ、出発は明後日の12時だと言う事だが人選は俺に任せるので選別する様に指示され俺は考えた、余り大勢で行くと行動がバレやすいし動きにくいそこで隊長に今回の目的を聞き出した、国の考えとしてはイラ協和国がどこらに野営本部を置くか人員の増員数はどの位なのか何か秘密兵器とかが無いかの3点を出来れば探って欲しいと言う事なので俺は決定した3人で行くと、2日後に3人で出発してクロイの丘のイラ共和国寄りに在りマリナ草原の手前の町に行く事にした、その間に俺はセリカに生活費として金貨2枚を渡したが彼女は伯爵家の長女でお嬢さんだったのでまともに御飯事は出来ない、なので一応金貨2枚渡したが別の所に金貨10枚の隠し場所も教えたので多分外食に成るだろうと予想したが部隊の女子に家の事を頼んで行く事にした、その子は百姓の8人兄弟の3女でしっかり者で俺の家に住んでも良いからと頼むと2つ返事で引き受けて呉れた18才の女子だった。
俺はセリカの事を頼んだのが18才に成ったばかりのグリ-ンで彼女は俺の部下の一人で百姓の3女で家事はお手の物だった、そんな彼女は隊長の家には風呂が有ると聞いて居たので入れると思う事が優先されて面倒だと言う事は二の次に成っていたのだ、なので隊長からこの話を聞いた時に2つ返事で引き受けてしまっていたが後悔はしていない早速夕食の材料を買い揃え隊長の家に到着したのだった、グリ-ンは秘かに隊長をしたって居たが態度に籾人も出した事は無いし至って普通の部下だった筈でセリカさんを始めて見た彼女は負けたと心の中で呟いた、それ程セレカさんは可憐でか細く頼り無さげに見えたが自分が助けてあげたいとも思って終い、少し自分に嫌悪したがこの女性を前にして隊長のグラントが普通で居られることに頭を捻って仕舞った。
その頃グラントは二人の部下とスマンの町の手前に来ていた、町は可成り慌ただしく成っていて俺達が門に着くと数人が誰何して来て何処の部隊だとか何をしに行くだとかを聞いて来たが、何処に敵の密偵が居るかもわからないので答えるのに少し間が空いたがカンのダンジョンに行くと言って冒険者のタグを見せて通り過ぎた、二人の部下も冒険者のタグを見せて同じ様に言って普通に通り過ぎた、その時俺は冒険者だと言うと直ぐに通れるのは敵もその手で来て居ると思い何かいい方法が無いか考える事にした。
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