応援コメント

やわらかいいのち」への応援コメント

  • プロローグから第二章までを読ませていただきました!

    読みやすくわかりやすいことが好まれるweb小説界ですが、こちらの作品はあえて読者に媚びを売らずに挑戦状を叩きつけるような、大変な覚悟と意欲を感じます!もちろんweb小説はわかりやすさだけが要求されるものではないし、読み込んで考察するのが大好きな層も多数いて、その層にはかなり刺さる作品だと思いました。

    一貫して書かれているのは、事件の真実は妄想するのではなく、事実として書いてあると提示されていること。私は高校の頃、現国の先生に「作者が言いたい事はひとつだけであり、それは作中に必ず書いてある」と教わったことを思い出しました。

    文章の全てに意味があって、真実を探そうと思って読むのですが、自分の考えや妄想が邪魔をしてそこに辿り着くのは容易ではないと思い知らされます。

    例えば、由加さんが人差し指と言わずにお母さん指と言うのは、この事件の主題が「母」や「家族」であるという暗示なのだろうか。それとも由加さんの性格がふんわりしているだけなのだろうか。それともこれから義母になる由加さんのことなのか。疑いだしたらキリがありません。それも私の妄想かもしれない(笑)

    読者の知識欲を刺激しまくってもらえる作品だと思います。
    これからも執筆頑張ってください!

    作者からの返信

    いい着眼点ですね。1つの言葉や場面に注目して、その部分の意味や役割を考えてみる。文学研究においてもよく用いられる手法です。

    さて、お母さん以外の指で誰かを指し示すシチュエーションを想像してみてください。例えばお兄さん指、つまり中指1本。不自然ですね。

    確かにこの物語の中で「お母さん指」という表現は意味深な印象を持たれても仕方がないかもしれません。

    ただ動作を分析してみると、普通に[人を差す指]が[人差し指]であったというだけで、何も変ではありませんね。特に意味のない日常的な仕草です。中指で人を差すことに比べたら、自然です。

    この「お母さん指」という表現には、特別な意図が込められているのか、いないのか、どっちだと思いますか?

    結論を急がないで。
    考え続けてみてください。

    でも、もしかしたら、考えても無駄かもしれません。それも文学研究においてはよくあることです。

    「読み解こうとすることそのものの楽しさ」を、自分の(身ではなく)頭を以て体感してくださると、嬉しいです。

    城山さんには読解力があります。すごい読者です。その調子です。