第53話

 今日は魔法を教えて欲しいとのことで王城に向かう。


「Sランクのアインです」

「Sランクのカレンです」


 門番にSランク証を見せる。


「はい、アレンさんとカレンさんですね。こちらにどうぞ」


 俺たちは王城内に案内された。


「やぁ、君たちが僕の魔法の家庭教師かい?僕は第十王子のアベルだ。初めまして」

「アインです、初めまして」

「カレンです、初めまして」


 小さい王子があらわれた。まだ子供だ。


「早速だが、魔法を教えて欲しい」


 俺は雷と回復の魔導書をアベルに見せた。


「この魔導書を読むと魔法を覚えられます」

「ふむふむ?おおっ、これは凄い!感覚的に魔法が使えるようになった気がする!」

「じゃあどこか魔法が打てる場所に行きましょう」

「じゃあ王城の訓練場に行こう」


 訓練場に着いたら怪我をした兵士がいた。実験台になってもらおう。


「どれ、僕が回復魔法を使ってあげよう。ヒール!」

「わっ、アベル殿下。怪我が治りました!すごい!」


 兵士は飛び上がって喜んだ。後は雷魔法だ。


「次はあの的に雷魔法を撃つぞ。サンダーバレット!」


 的はサンダーバレットによって破壊された。


「凄い!僕は魔法使いになったんだ!これでみんなの役に立てる!」

「良かったですね、アベル殿下」


 後は褒美をもらうだけだ。


「褒美は冒険者ギルドに預けてある。ありがとうアイン、カレン」


 俺たちは冒険者ギルドに向かった。


「褒美は白金貨100枚です。すごいですね」


 受付嬢が羨ましそうだ。

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