第50話

「サンダーストームが使えるとは…、君たちはラムウ殿の弟子か何かか?」

「まあそんなようなものです」

「なんと、こんなところでラムウ様のお弟子さんと会えるとは!」


 弟子じゃなくて本人なんだけどね。


「Sランク冒険者のアインです」

「Sランク冒険者のカレンです」

「アイゼン・フォン・オルトラムだ」


 まだ自己紹介してなかったね。


「これからどうするのだ?暇だったら我がオルトラム領に遊びに来んか?」

「王都の冒険者ギルドに報酬をもらいに行くのでお断りします」

「そうか。戦争は終わった。ではさらばだ」


 アイゼンとオルトラム軍は去っていった。俺たちも行くとするか。徒歩で歩いて王都に着いた。冒険者ギルドにて。


「指名依頼で戦争に行ってきた」

「アイゼン伯爵から聞いております。大活躍だったそうですね。報酬の白金貨200枚です」

「ありがとう」


 俺たちは報酬を山分けした。


「これからどうします?お金パァッと使っちゃいます?」

「家を買おうと思う」

「家ですか」


 俺たちは不動産屋を訪ねた。


「いらっしゃい、何の用かね」

「家を買いたい」

「家ね、予算はどれぐらいだい?」

「白金貨50枚」

「ほう、それならいい家を紹介できるよ。早速見に行こう」


「ここがその屋敷だ。ちょっとボロいが綺麗で広いだろう?ここなら50白金貨だ」

「よし、ここにしよう。はい白金貨50枚」

「はい、確かに。いい商売だった。また頼むよ」


 俺たちは家を買ったのだった。

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