第41話

「早速ですが、貴族から指名依頼が来てます」


 受付嬢曰く、Sランクになったばかりなのに指名依頼が来るのか。さて内容は何なのかな。


「ミリア王女からメアリーという人を探して欲しいそうです」


 ミリアはまだメアリーを探してたのか。それもSランクに頼むほどに。


「ミリア王女に会ってみますか?」

「とりあえず会ってみようか」


 しばらくしてミリアがやってきた。


「初めまして、第七王女のミリアです。アインさん、カレンさん、よろしくお願いします」

「「よろしくお願いします」」

「ん…?アインさんからお姉さまの匂いがします!」

「へ…?」


 俺がメアリーと同一人物であることに気づいたか?いや、まだそんなことは無いと思う。


「…気のせいでは?」

「いいえ!気のせいではありません!アインさんはお姉さまとどういう関係ですか?」

「あのーお姉さまってのは誰のことですか?」


 カレンがミリアに質問する。


「お姉さまとはメアリー様のことです!現在指名手配されています!」

「俺とメアリーさんは何の関係もない、ただの他人だよ。会ったこともない」

「むぅ、そうですか…。久しぶりの手がかりだと思いましたのに…」


 もうメアリーにはキャラ変更しない方が良さげだな。俺たちとミリアは別れた。

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