第39話

 王都に着いた。俺たちは王都の冒険者ギルドに盗賊達を連れて行った。


「はい、盗賊を確認しました。エレナさん、アインさん、カレンさん、マラバさん、ボークさん、ライラさん、Bランクに昇格です!」

「盗賊達はどうなるのですか?」

「犯罪奴隷として鉱山で働いてもらいます」


 盗賊は犯罪奴隷になるらしい。


「あたしもBランクでいいのかね」

「問題ないです」


 エレナもBランクに上がっていた。護衛元なのに。


「さて、どうするか」

「みんなでご飯食べましょう」


 俺たちは冒険者ギルド併設の酒場で食事を取ることにした。


「俺たちのBランク昇格を祝って…乾杯!」

「「「「「乾杯!」」」」」


 俺はぬるいエールを飲み干す。この体は酔っぱらわないな。


「エレナとマラバ達とはお別れだな」

「あたしの専属護衛としてやってくれないのかい?」

「俺たちが護衛してやるよ!」


 エレナの護衛はマラバ達がやってくれるそうだ。


「それで俺とカレンはどうする?」

「Aランク目指すのもいいですけど、私は強くなりたいです」


 カレンのファイヤーアローだけじゃ物足りなくなってきたかもな。


「強くなりたいか、明日渡すものがある」


 ソー子にキャラ変更して見るだけで覚えられる魔導書を持ってこよう。俺たちは宿に泊まった。部屋はもちろん別々だ。

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