第21話

 山奥で一人になった。早速キャラ変更してしまおう。


「キャラ変更!アイン!」


 俺はアインにキャラ変更した。アインは剣術と体術が得意なキャラで見た目は貴公子然としている。基本的には何でもできる。服装はメアリーのドレスからアインの皮鎧に変わった。


「王都に戻るか」


 俺は王都の冒険者ギルドに行くことにした。



「アインだ。冒険者登録をしたい」

「はい、冒険者登録ですね。新規登録は銀貨5枚です」

「はい」

「はい、これでアインさんはF級冒険者です。ありがとうございました」


 俺は冒険者証を受け取った。ギルド内を見渡すとメアリーの手配書が見つかった。どうやら指名手配されているようだ。早いな。


「あのお兄さん貴族かしら、見た目が良過ぎるわ」

「アインて言ってたな。平民じゃないのか」

「貴族のお遊びだろう。あまり関わりたくないな」


 どうやら貴族と噂されてるようだ。トラブルが起きないのはいいことだ。


「よう恰好良い兄ちゃん、金貸してくれよ!」


 酒臭い男に絡まれたようだ。トラブルはどうやっても起こるらしい。掴もうとしてきた腕を捻りぶん投げる。


「ぐえっ!」

「あ、兄貴!てめぇよくも兄貴を!」


 3人の男たちが襲い掛かってきた。全員体術で手加減して倒す。


「ほあたぁ!」


 俺は気を取り直してギルドの依頼表を眺める。西の平原でオークの集落の討伐か。これを受けよう。受付に向かう。


「これを受けたいと思う」

「あの、オークの集落の討伐は一人では受けられません。パーティーを組んでください」


 なんだって?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る