第15話

 今日は午前授業があって今は昼休憩だ。昼飯をミリアととるのだが…。


「今日は外で食べませんか?天気が良いですし」

「そうだな、そうしよう」

「サンドイッチを作ったんです。お姉さまもどうぞ」


 ミリアがサンドイッチを勧めてきたので食べる。


「うん、美味い。ミリアはいい嫁になれるよ」

「私はお姉さま以外には食べさせませんよ」


 ミリアは結婚しないのかな?俺といてもしょうがないのに。


「おや、ミリア殿とメアリー殿ではないか」


 バッカスが取り巻きと近づいてきた。


「昼飯か、どれ、私にもくれんか」

「あげません!お姉さま以外にはあげません!」

「なんと、ケチだな」


 バッカスは俺に近づいてきた。


「メアリー殿、ミリアの護衛より俺の嫁になったほうが賢明だぞ」

「お断りします」

「ははは、俺は諦めんからな!」


 バッカスは取り巻きを連れて去っていった。俺は毎日プロポーズされるわけ?


「疲れる…、ミリアって婚約者とかいないの?」

「いませんね~、一生いなくてもいいと思います」

「それは無理でしょ。王族なんだし」

「兄弟姉妹がいっぱいいるんで大丈夫ですよ」


 王族いっぱいいるんだ…。じゃあ平気かな。午後の授業に向けて俺たちは歩き出した。

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