第11話

 王都についた。


「王都に着きましたわ。これからパパにあってもらいます」

「パパってまさか王様?!」

「そうです。さ、行きましょお姉さま」


 王様に会って一体何するんだ。逃げるか?王城に着いてしまった。


「ミリア様お帰りなさいませ。そのお方は一体…?」

「私のメアリー様です」


 騎士っぽい人が話しかけてくる。キョトンとしている。


「ミリアよ、今日はいかがした」


 王様っぽい人が玉座に座っている。


「今日は私のお姉さまを連れてきました」

「いえ、お姉さまではなく護衛です」

「お姉さま?護衛?なんのこっちゃ」


 つい否定してしまったがいいよな。


「やっと強そうな女の人を見つけてきたんです!」

「そうか、それで護衛か。よくやったミリアよ」


 話が見えないな。


「メアリーよ、お主にはミリアと共に貴族学園に侍女兼護衛として通ってもらう」

「えーっ!学校!?」


 俺は女子として学校に行かなければならなくなったようだ。


「早速制服を着てみましょう」


 部屋に移動して制服に着替える。


「似合ってますね~さすがお姉さま!」


 ちょっとケバいかな年齢不詳の魔女だししかたないか。


「なぁ、そのお姉さまってのやめないか」

「これは大事なことなのです。お姉さまはお姉さまです!」


 そうですか。

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