第7話

 オルトラム家に仕えて1年になる。毎日平和そのもので、つまらない日々を送っている。ラムウに寿命とかあるんだろうか。このままラムウのままでいいのだろうか。キャラ変更のことを打ち明けなくていいのだろうか。色々考えてしまっている。そろそろ旅に出るのもいいのかもな。


「毎日平和なのでそろそろ旅に出ようと思います」

「そうかその決意は固いのだな?」

「はい」

「ラムウ様行っちゃうの?やだ!」


 ジェシカが抱き着いてくる。いいにおいだ。


「最近キナ臭くてな、戦争が近づいている。できればうちから出陣して欲しいのだが…」

「戦争か、いいだろう。最後に力を貸してやろうぞ」

「ありがとうございます。私も出陣しますので一緒に頑張りましょう!」


 アイゼンが死なないように守ってやろう。



 北の国境沿い、オルトラム軍はマルボラ国の一員としてグリンコ帝国の軍と対峙していた。グリンコ帝国が進軍してきた。まずは魔法を一当てしてみよう。


「サンダーストーム!」


 グリンコ帝国を激しい雷雨の嵐が襲う。


「ぎゃあああああ!」

「うわっ、痺れる!」

「痛い!助けて!」


 グリンコ帝国を黒焦げにしていく。


「ちょっとやりすぎたかのう」

「いやすごい魔法ですな。一撃でこの威力!」


 アイゼンに褒められる。味方からも恐れられたようだ。


「なんなのだ、この威力は。これならマルボラ王国は勝てる!」

「オルトラム軍の魔法使いらしいぞ」

「わが軍にも欲しいな」


 貴族に目を付けられてしまった。早々にキャラ変更したほうがいいな。

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