第10話 幹部候補生学校の一日(夕食編)

 正直一日って代表して紹介しても日によって全く違うのでやめた方がいいんじゃないかとも思いますがシリーズ頭の整理でもあるので紹介します。


公式のスケジュール


0600 総員起床

0605 体操

0615 甲板掃除

0700 朝食

0800 国旗掲揚、定時点検

0820 教務(ここ)

1140 昼食

1240 教務

1615 別課

1730 夕食

1900 甲板掃除

1930 巡検、自習

2200 消灯(2345まで延長可)


 大変な一日ももう終わりに近づきつつありますね。それでも候補生たちに安息の時間は訪れません。この時間に済ませておくこととしては夕食はもちろんのこと風呂、洗濯、アイロンかけなどなど。そして呼び出しがされていれば何よりも優先して出頭します。出頭っていうと悪いことをしたという風に思ってしまいますね。まあ大体は決まりごとに反したため呼び出されるのであながち間違いではありませんが。

 

 話は戻りますがこういった感じで夜の時間もせわしなく過ぎていきます。ただ、呼び出しもなく、翌日以降の教務予定などの確認に教官室へ行くこともなければとても穏やかに時間が過ぎていきます。朝や昼のように食事をいそいで書き込む必要もなく、小走りであちこち行くこともなく、余裕があればスマホをいじることもできます。それまでの時間と比べるとなんと優雅な時間でしょうか。


 しいて難点を挙げるならば風呂が一階で食堂や居室が4階なので移動が多いということですがまあ普段からバタバタしている候補生にとってはそこまで大変でもないでしょう。ちなみに聞いた話では昔学生館の風呂が壊れたかで別の建屋のシャワーだったかを利用する羽目になったことがあったとか。しかも夏。


 せっかく汗を流したのに戻るために外に出てまた汗をかくという状況に陥っていたそうです。そもそもの話、幹部候補生学校は夜間10時(だったと思う)を過ぎると空調が止まります。このご時世に何をと思うかもしれませんが少なくとも数年前はそうでした。そして運用が変わっていなければ同じことが繰り返されているでしょう。少し話はそれましたが空調は夜間は使えなくなってしまうので寝るころにはじっとりと汗をかいてしまっています。なので先ほどの外に出ようが出まいが変わりはあまりないかもしれませんね。

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