第5話 幹部候補生学校の一日(国旗掲揚、定時点検編)
正直一日って代表して紹介しても日によって全く違うのでやめた方がいいんじゃないかとも思いますがシリーズ頭の整理でもあるので紹介します。
公式のスケジュール
0600 総員起床
0605 体操
0615 甲板掃除
0700 朝食
0800 国旗掲揚、定時点検
0820 教務
1140 昼食
1240 教務
1615 別課
1730 夕食
1900 甲板掃除
1930 巡検、自習
2200 消灯(2345まで延長可)
未だに朝食を食べたばかりですが国旗掲揚・定時点検までこぎつけました。
国旗掲揚は自衛隊の中でも一位二位を争う重要な日課です。(個人的な意見です)
前話の朝食の時に軽く触れたかもしれませんが、0745までに候補生たちは赤レンガの前に分隊ごとに整列します。分隊長の挨拶、時刻整合の後、うろ覚えですが候補生学校副校長、学校長に対して挨拶を行い国旗に対して正対します。それが大体0755、国旗掲揚の五分前です。客観的にこの光景を見るということはありませんでしたが200人以上の候補生や職員、教官たちが国旗に対し敬礼をするのはきっと総観でしょう。私としても身が引きしまる思いがあり懐かしいと思うとともにあの頃に戻ってみたいとたまに思います。
たまにですけどね。
国旗掲揚後は定時点検です。
この定時点検は毎回同じというわけではなく服装容儀点検、五分間講話などがあります。服装容儀点検は読んで字のごとく候補生たちの服装がきちんと整備されているのかを点検されます。ちなみに点検官は分隊当直と室長が行っていました。が、この二人以外にも分隊長や幹事付も見てくるので指導される可能性はかなりあるでしょう。
ちなみによく見られる部分は次があった記憶があります。
・制服にしわはないか
・靴はきれいに磨かれているか
・男性はひげをきちんと剃っているか
・制帽のつばはきれいか(たまに手垢みたいなので汚れていて指摘されていました。これは一周まわって笑いましたが)
・着こなし(夏服時、正直これは実演しないと説明が難しいですが裾のズボンへの入れ方です)
五分間講話は候補生のうち一人が何かしらのネタを練って分隊員の前で講話を行うというものです。ネタについては事前に分隊長の決済を取ってから臨みます。犯罪的な内容などよほどのことがなければ特にダメと言われるものではなかったと思いますのでかなり自由だと思います。とはいえ五分しかないので自分が伝えたいことを簡潔にまとめておく必要があるのでいかに簡潔に話すかが肝要です。個人的には結構好きでした。
なお、この五分間講話の時も幹事付が見回って服装を点検されているので油断はできません。候補生学校での一日一日が戦いの連続なので気を付けましょう。
このように定時点検にはいくつかありますが覚えているのは正直この二つです。他には総員集合というものがありましたが点検とは趣が違うのでここでは省略します。
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