第3話 幹部候補生学校の一日(甲板掃除編)

正直一日って代表して紹介しても日によって全く違うのでやめた方がいいんじゃないかとも思いますがシリーズ頭の整理でもあるので紹介します。


公式のスケジュール


0600 総員起床

0605 体操

0615 甲板掃除

0700 朝食

0800 国旗掲揚、定時点検

0820 教務

1140 昼食

1240 教務

1615 別課

1730 夕食

1900 甲板掃除

1930 巡検、自習

2200 消灯(2345まで延長可)


 朝起きてからまだ15分しか経過していませんがやっと甲板掃除です。このまま消灯までどれほど時間がかかるのでしょう。

 体操が終わると候補生たちはそれぞれ割り当てられた場所の清掃を行います。海上自衛隊では掃除のことを甲板掃除と言います。ご存じかもしれませんが海上自衛隊は主な活動の場所を船の上と考えており、船の甲板を掃除することが由来となっています。甲板掃除は朝と夜の二回行われ、朝の甲板掃除はメインとして屋外になります。わかりやすいのが赤レンガ前のグラウンドでしょうか。落ち葉を鉄の熊手でかき集めたり枯山水のような模様を描いていきます。(8時の国旗掲揚や定時点検の時に踏まれて消えてしまいますが)一度幹部候補生学校に見学に行ったことがある人はもしかすると説明で候補生が毎朝苦労しつつきれいにしていると聞いているかもしれませんね。

 さて、この甲板掃除ですが場所によっては当たりはずれがあると個人的に考えています。学校としてそれなりの敷地の広さを誇る幹部候補生学校ですが、甲板掃除の後は食事などの時間になります。そのあとすぐに国旗掲揚の時間を迎える為時間は限られていると言っていいでしょう。そのためより多くの時間を確保するためには早めに掃除を切り上げるか、自室に近いことが重要になるでしょう。前者は幹事付にばれると指導の対象となってしまうのでかなりリスキーです。(そもそも理由なく持ち場を離れるのはご法度ですが)なので後者である自室により近い清掃場所があたりではないかなと思います。その分学生隊本部が近くなったりして幹事付に接触する可能性が高くなるかもしれませんが。まあまじめに清掃して幹事付や教官たちを見つけたら絶叫して「おはようございます。」と言えばいいだけですので。


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