第9話〜人族対策と大陸統一に向けて 前〜

俺は王になった…


その後一旦家に帰ってきて…


…どうしてこうなった!、いや確かに場の空気に流されてそれっぽい事言って就任しちゃったけど!冷静になってから考えると責任の重さで胃が潰れそう‥


なんて考えながらも意外と今まで通りの生活、教師活動する事数日後


「大和さん…いや大和陛下」


「?エルダさん?前みたいに大和さんって呼んでくださいよ!」


「もう王なのですから陛下と呼ばせて頂きます」


「うー…」


「それよりも国家体制の話を進めなければいけません!」


「はぁー…わかった、各族長を集めて」


「かしこまりました」


その後我が家に族長たちが集まった


「では皆さん集まりましたので国家体制の議論を始めたいと思います、まずは陛下から」


「うん、僕の短期目標としては族長会議にてここに居ない族長たちに編入してもらう事だ、そのためにも後1ヶ月で国家の体制を整える必要があるみんなの意見を貰いたい」


「質問だけどにゃ、陛下はどんな国にしたいのかにゃ?」


「暫くは立法を僕と族長会議、司法を僕が行い、行政は早めに官僚機構を整備したい」


『?』


ちょっと分からない感じだったので簡単に三権分立について解説した


「なるほどにゃ…でもいいのかにゃ?陛下が全部しなくても?」


「全部は荷が重すぎるし、僕も一応人族だからねこれくらいの方が安心でしょ」


「確かにそれはありますが、立法を最低限管理する権利は持っておいてください」


「うーん…なら全ての法案は僕の採決無しに施工出来ないって事にします?」


「それでお願いします」


よし、なら次は憲法か…


「よし、憲法作ろう!」


『憲法?』


これもまた説明がいるみたいだ…


「簡単に言うと法律や僕ら支配者側を縛る法律だね、例えば君主は国民の健康で文化的な最低限度の生活を保障しなければならないとか…」


「それは、かなり無理がないか?」


「まああくまで一例だ、今決めた国家体制に関しても勝手に変わらないように憲法に明記するといい」


「なるほど…ちなみに他にどのような事を書くんですか?」


「うーん…僕の祖国の古い言葉で“和を以って尊しとなす”って言う簡単に言うと仲良く平和に過ごしましょうって言うのがあって…」


「すごくいい言葉だにゃ!ぜひ入れようにゃ」


「うん、これを我が国の目標にしたい」


「憲法もいいと思うのだが、軍事についてはどうする?」


「それについても憲法に明記するよ、対外戦争は人族相手であるかもだけど…侵略行為は永久に禁止としたい」


「!?何故です?人族を侵略し返さないのですか?」


「うーん、みんなはこの大陸っていう安寧の地を得れているからわざわざあちらの大陸を占領する意味がない」


『…』


これは溜飲し難いかな…


「それにかつてのあいつらと同じようにはなってほしくないし」


「まあ確かにそうにゃ、ただあのクソ教会だけは潰したいにゃ」


「同じく!」


「なら、占領を禁止して、駐屯は許可する方向で…そういえば今って各種族軍隊いるの?」


「我ら蜥蜴人族は男は皆戦士です」


「私ら猫人族は警備隊くらいしか居ないにゃ」


「わしら兎もそんな感じですな」


「犬人族は戦士はいるが、蜥蜴人族には劣るかな」


「うーん、できるだけ早めに国軍として一括管理したい」


「指揮権はどうしますか?」


「指揮権は軍の司令官で良いが、統帥権は‥」


統帥権…戦前日本において幾つかある中でもかなり大きい問題の一つだった


簡単に言うと軍の最高司令権


戦前日本はこれが総理大臣でなく天皇にあった事で色々あった‥


「基本は族長会議に統帥権は属するが、非常事態は僕が握ろうか…」


「それが良いと思うにゃ」


これでひと段落、一度ここらで休みを挟もうか


「ここらで一度お昼にしませんか?」


会議はまだまだ続きそうだ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


【三権分立】

国家の権力を立法権、行政権、司法権の3つに分割して、日本の場合立法権は国会、行政権は政府、司法権は裁判所が管轄している

まあ簡単に言うと好き勝手する独裁者を生み出さない為の策です

ちなみにかの有名な独裁者ヒトラーはドイツ議会の議論の結果全権委任を可決させているので、意外と民主的だったり


ご覧頂きありがとうございます

作者のモチベーションになりますので、

ぜひフォローと☆評価をお願いします

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る