第7話〜気力超回復〜

〜エルダ視点〜


村の同胞たちが、次々と犬猫兎人族の街に大和さんの薬を運んで治療している


この調子でいけばあと1日くらいであらかた治療は終わるだろう


「大変です長老!」


「どうしたの?」


「大和さんが倒れました!」


「!?大和さんが…気力が尽きたのね?」


「はい、おそらく…」


「すぐに向かいます…この場は頼むわね」


「はいこの状況なら薬の供給さえ間に合えばどうにかなりますので…」


それから私は村に転移した


「ソフィア、状況は?」


「はい、大和さんは家でお休みになっています…足りない薬は子供達が…」


「ソフィア大和さんを看病して…私は子供たちの支援に行きましょう…あと何セット?」


「子供たちが頑張ってあと約8万セットです」


おそらく子供たちもそろそろ限界だろう…私の力で残りを作り切れるか…


その後私は大和さんの世話をソフィアに任せひたすら薬を作り続けた…



〜大和視点〜


意識が虚だ…寝ているような…起きているような…何だかふわふわする


あれ?俺何してたんだっけ…そうか薬作ってたんだ…あとどれ位だったか覚えてないけど…早く起きて生成しないと


「大和さん!」


「ん…ソフィアさん?」


「よかった!もう目覚めないかと思いました…」


目が覚めてみれば涙ぐんだソフィアさんが一人…心配かけたのか…


「心配かけてすいません…この通り完全に回復しました…」


「もう!心配しました…」


おっと!抱きつかれた‥人の温もりを久々に感じた‥じゃなくて、すごくいい香りが…でもなくて!


「あっあのソッソフィアさん?近いです…」


「今は良いんです!」


その後満足したのかニコニコで解放されるまでずっと捕まっていた


「さて残りを作らなくては…エルダさん?!」


「ふぅ…あっ大和さん!よかった無事回復されたんですね」


「はい…ところであと何セットですか…」


「あと5万です…ただ私もそろそろ限界で…やって頂いても?」


「分かりました、すぐ取り掛かります」


筋肉の超回復を知っているだろうか


筋肉の繊維が傷つくと修復された時元の筋肉より硬く強くなると言うものだ


どうやら気力でも同じことが言えるらしい


「うお!全然負担に感じない…この感じなら10万でも余裕に作れる…」


そのままの勢いでとうとう必要数すべての薬を完成させた


「エルダさん、出来ました輸送の方をお願いします」


「!もう作り終えたんですか!?体調の方は大丈夫ですか?」


「不思議と気力の限界値と使用効率が上がったようで…」


「ますます強くなりますね…分かりました持っていきますね」


さて一仕事終えたところだが、僕も治療に行こうと思う


「僕もまだ余裕があるので治療に行っても?」


「…人族であること以外は問題ないのですが…そう言っている余裕もないですねお願いします」


そしてエルダさんと共に転移した先はどこまでも続いてそうな病人の列だった…


「長老!人手が圧倒的に足りません、犬猫兎人族からも人員を借りてますがそれでも…」


「とりあえず大和さんを連れてきました、人族への恨みの懸念はありますがそうも言ってられないので…治療法の説明をお願いします」


「はい!初めまして大和さん、私は普段村で医師をしているマエルというものです」


「初めまして、大和です…薬の投与以外にどのような治療を?」


「基本的に薬を患者の体格から適量魔法で投与し、その後回復の魔法をかけています」


「なるほど、ちょっとやりながら効率化できないか考えてみます…ちなみに残りの患者は?」


「あと約5万人程なのですが、全員が重症化していてあまり時間がないのです」


「うーん…とりあえず全体的に回復をかけていって時間を稼いでも?」


「ぜひお願いします」


前々から開発していた範囲を指定して回復する魔法を…どこまでやろうか…南の平野全体で…あっやりすぎた‥


「大和さん!?」


後から聞いた話だが、回復は無事に発動して時間を稼げたらしい


ただ、流石にやりすぎたのか犬猫兎人族だけでなく生き物や植物まで活性化してしまったらしい


「大和さん!大丈夫ですか!?」


またこれか…今日はよく気絶するな…目覚めなきゃ


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