第6話〜緊急増産〜
新しい試みで改行などを変えてみました
ぜひ感想をいただけると嬉しいです
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エルダが犬人族のところへ向かった直後…
「さて、エルダさんが帰ってきたら薬の増産だ、それに備えて今から作り始めよう」
まだ、効力を確認していないが備えあればなんとやらと言うことで作り始めた
犬猫兎人族の病人が何人か分からないが、少なくとも1万人分は用意しようと思う
自宅の庭に魔法で一時的な無菌室を作り作業を開始した
薬の生成自体はさほど難しくはないのだが、容器や投与用の針等同時並行で増産していると流石の僕でも疲れてきた
それでも何とか1万セット完成させたところでエルダさんが戻ってきた
「ただいま戻りました、大和さんさっそくですが…え!?」
「おかえりなさい、とりあえず1万セットあれば足りますか?」
「あっありがとうございます、ただ少し言いづらいのですが…患者はおよそ19万人くらいかと思われます‥とりあえずこの1万セット持っていきますね」
エルダさんは慌ただしくそのまま行ってしまった
「ん?19万!?人口どんだけいるんだよ…まずいちょっとキャパオーバーだ…」
おそらく倒れるまで作っても10万がせいぜい後の9万は気力が完全に回復するまで作れない
「どうしたものか…仕方ない彼らにお願いするか」
僕はそのまま学校の生徒たちを集めに行った
「センセー、どうしたの?」
「ちょっとみんなに手伝って欲しいことがある、それはこの村で僕とみんなにしか出来ないことだ」
「何をすれば?」
「授業で化学式ってやったの覚えてる?それの一つを見せるからそれを生成して欲しいんだ」
子供たちに薬を増産してもらえれば他のセットを何とか数揃えられる
「おう!俺たちに任せてよ!」
「これはたくさんの人を救うための薬の式だ、頑張って多く作って欲しい、だけど無理だけはしないで」
『はーい!』
それからは早かった、思いの外子供達がすぐに慣れてくれたおかげでその日のうちに10万セットは完成した
あとは一晩休んで明日朝イチから残りを作れば…
「大変です!大和さん!」
エルダさんが突如転移してきた
「どうしたんですか?何か問題が?」
「それが、患者の数がどんどん増えていておそらく最終的に40万人以上になりそうなんです!」
「え?」
40万…今日作った分の約4倍…気力の回復の速さにもよるが子供達は明日あたりで限界だろう…俺しかないか…
「…できる限り作り続けます、ただ倒れた時はお願いします!」
「うっ…分かりました、どうかよろしくお願いします」
村の大人はは総出で治療に向かったようだ
「先生…僕らは…」
「帰って休んでなさい、また明日手伝ってもらうよ」
こりゃしばらく学校はお休みだな
僕はただひたすら生成し続けた…そして気づけば周りの魔素濃度が低くなっていた
「まじかーどれだけ魔素使ったんだろ、今出来てるのが21万セット…我ながら限界超えてるな…」
そうこうしている間にもエルダさんをはじめ村の大人たちがセットを取りに来続けるので作った端から在庫が無くなっていく…
そして翌朝…
「先生!?大丈夫ですか先生!」
僕はとうとう倒れた、あまり覚えてないが30万くらい作ったあたりだろうか急に意識が落ちた
「あと…10万くらい…作らなきゃ…」
「その体じゃ無理だよ!」
「とにかく休んで!」
まさか子供たちに叱られるとは思い押しなかったが、限界だった僕はそのまま眠りに落ちた
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