第29話

「シュ!」

突いても突いてもいいダメージにはならない。それどころか

「ガギン!」

よろける。

こちらの方が体力を失っている。

「マナを感じろ!」

と槍が言ってくる。

魔力とは違い、マナは体や武器につける。

ファイヤーソードを作るには、一度マナで剣を覆い、その後に魔力を込めることでできるらしい。

一緒でいいじゃないか、、

魔力も制限されている。

まぁ死にそうになれば助けてくれるであろうが、、

ふぅ、、

戦闘中でも落ち着けて体にある見つけなくてはいけない。

ドクンドクン。

マナは戦闘中で身につけるものらしい緊張感があるから、、

「ふぅ、、」

ドクン、、

何かを感じる。触れられないが暖かく感じる何かが

「それだ」

ドクン!

それは手をつたって武器まで伝う。

「すっすっすっ」

全て受け流す。

「ズズズ!」

槍の先端が体に入る。

今だ!

勢いよく槍を回しえぐりこませてせていく。

「ビュー!」

ズン!

その瞬間体を貫通してそのモンスターは死んだ。

「そう。それがマナだ。そこに魔力を纏わせれば魔槍士になれる。」 

「なりたくないんだが、、、」

「でもそっちの方が楽しいでしょう?」

「ブラックホールのほうがいい。まぁこれで1ヶ月は安泰だな。」

「やっぱり10日ぐらいにした方がいいですね。」

「やめてくれ。」

「冗談です。じゃあお望み通りいいところに連れていきましょう。」

***

森を抜けて少し歩くと海が見えてきた。

とても透き通っている。

「綺麗だな、、、」

とリーフも感動している。

「でしょう。では魚を釣っていきましょうか。」

と笑うフェンリル。何か企んでいるな。

「いや、、別のことをしよう。」

と砂浜まで歩く。

ブラックボール。

魔法で球体を作る。

「何を、、」

とたん俺はそれを上に上げて高く飛び上がり、勢いよくフェンリルに向かって打つ。

ふわっ

だがそれは風魔法によって弾かれる。

「、、、」

その後俺はルールを説明した。何をするか。それはビーチバレーだ。

「わかりました。」

「分かった。」

ということで、俺、リーフ対フェンリルの戦いが始まる。

「我もやりたい。」

と言っている槍は放っておいて、、

また同じ動きでブラックボールを打つ。

「ドン!」

それをうまく、、こっそり魔力を使ってそうだが上手くボールを上げる。

そのまま

「フン!」

ボールを、、

ってはや!絶対魔力使ってるって、、、

ならこっちもこっそり、

「反発!」

黒魔術で弾く。

「リーフ!」

え?高、、

反発により大きく上がったボールをタイミングを待たずにすぐに打つ。

リーフも使ってるだろ、、

当然ボールにも魔力はこもっている。

とまたあげて、、

「ウィンドドラゴン。」

とフェンリルは言って、そのボールはドラゴンに変わって襲ってくる。

やりすぎだろ、、、!

反発、、!?

そのまま吹き飛ばされて気を失った。死ぬかと思った。

***

「大丈夫?」

と目を覚ましたらそこにはリーフ。

「おう、、、いや大丈夫じゃない」

とフェンリルを探す。

「どこに、、?」

「あっち、、」

と少し元気なさげに指したところにはでかい魚?がいた。

と槍はこっちに向かってきて。

「起きたのか!ではお前も釣りをやろう!」

と誘ってくる。

楽しくほんわかな感じを予想していたのに、、、

そのまま連れて行かれた。

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