第3話「君の名前は……」
「レボシなんてどうかな? 流れ星のレボシとか……?」
「レボシ! レボシ! ワタシレボシ! シンマニツケテモラッタウレシイ!ウレシイ!」
と、ぱぁぁぁとキラキラとした輝く目で僕を見て飛び跳ねてキャッキャと喜んでいる。
「じゃあ、これからは宜しくね? レボシちゃん、フフ……」
「レボシちゃん宜しくね」
「ヨロシク!ヨロシク!」
父と母に言われた言葉も大喜びにはしゃぐ。どうやらそれだけ気に入ってもらえたようで僕もなんだか嬉しいような恥ずかしいような……
「あら!、もうこんな時間!夜食を作らないとね💦」
と母は、焦りながら夜食の準備をしようとキッチンへと向かう。
「ヨルゴハン!」
「そうそう。夜ご飯だよ。あっそうだ、なんで、僕の願いと言うかんーとその君は現れてくれたの?」
「?シンマニアイタカッタカラ! シンマダイスキダカラ!」
「!?……////」
真間は、直接女性に好きと言われたのは初めてだったのでドキドキと心臓を鳴らしている。
(僕なんで、ドキドキしてるんだ!? こんな幼い子に恋愛感情芽生えるわけないし……と言うか、普通に友達?としてなのかな)
と髪をくしゃくしゃと掻きながら、下を向いて真っ赤な顔になりながら心の中でブツブツと言っている。
(シンマカオマッカ? シンマオネツ?)
と、レボシが、僕のおでこに手を当てている。だが良くレボシの手や足を見てみると透けていた。それもひんやりとしていた。僕は、少し驚くが、流れ星だから透けているのかなとも考えた。
「何でもないよ、レボシ? 僕は大丈夫だから、テレビの部屋に行こうね。」
「テレビ?センベイタベタトコロ?」
そう、テレビの部屋は、リビングにありそこで、どうやらセンベイを食べていたらしい。
僕は、ポチッとテレビを付ける。
「ライオンのオスは、狩りをせず、先に食事をするとか……」
どうやら、動物の豆知識の話しがやっているらしい。
「ライオン?」
「そう? ガオガオライオンさんだよ?」
「ガオガオ!ガオガオ!」
僕が言った後に、テレビのライオンの声とともにガオガオと真似をする。それを見て僕は、微笑ましくなる。僕は一人っ子だからもし妹が居たらこんな感じだったのかなとも染み染み思うのであった。
「さぁ、テレビを辞めて、夜ご飯が出来たわよー」
と、母が言い、僕はテレビを消そうとするその瞬間
プッーーーー
とテレビは、音を立てすべての電気が停電した。
「あら!? やだ!? 停電!? お父さん電気治せる?」
「どれ、僕がブレーカーで、どうにかしてみるよ。」
と、言い。
「二人ともちょっとお部屋で待っててね」
「はーい」
と僕が言い、二人が部屋を出て、僕はレボシを見ると。
ピカッーーー
と綺麗に光っている
「レボシ!? 流れ星だから光れるんだね! 綺麗だよレボシ!」
と、僕は凄く嬉しそうに言う。
「エヘヘ、シンマヨロコンデル、ワタシモウレシイ!」
と、同時に、電気が付いた。
「良かったわ〜付いたわ〜有り難う? お父さん」
「いえいえ」
そして、また、母と父がいちゃつこうとしているので、僕はレボシの目を隠し
「ゴホンッ」
と言った。二人は恥ずかしそうにあはは…💧とニヤケ笑っていた。
「さっさぁ!ご飯にしましょう? ねっねっ?」
「あっあぁ……!そうだな」
と二人は恥ずかしげに今の話を無くしたげそうにせっせとご飯を食べようとする
「?」
「あっごめんごめん、何でもないよ?じゃあ、いただきますして食べようか?」
「ウン!」
「イタダキマス!」
と同時に食事を始めた
これから、僕とレボシは平和に暮らせるだろうか…と、少し願いながら今日も夜の、一日を過ごそうとしていた。
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