片面の魚焼きグリルで色々焼く話

瘴気領域@漫画化決定!

片面の魚焼きグリルで色々焼く話

 あなたは魚焼きグリルを使ったことがあるだろうか?

 掃除が面倒くさい、焼き加減がわかりにくい、魚を焼く以外に使い途がない……などなどの理由でまったく使ったこともない人も多いのではないだろうか。


 かくいう私もわりと最近まではそのたぐいで、魚なんてフライパンで焼けばいいし、魚焼きグリルになんて用はないよと存在を忘れているレベルだった。

 しかし、何がきっかけだったのか忘れたのだが――最近は魚焼きグリルを活用するにようになった。

 本エッセイでは実際に作った料理を紹介しながら魚焼きグリルの魅力をお伝えしていきたい。


■1.ビーフステーキ


 魚焼きグリルは肉も焼ける。

 とくに家庭で焼くと失敗しがちなステーキだって簡単においしく焼けるのだ。


 まず、スタンダードに牛肉のステーキを焼いてみよう。

 厚みは2センチ程度、グラム200円くらいの特売オージービーフを仮定しよう。


 下ごしらえは塩コショウを振るだけだ。筋切りなどの下ごしらえは要らない。事前に冷蔵庫から出して常温に戻す必要はない。

 お好みでガーリックパウダーやハーブソルトを使ってもよいが最初ということでシンプルにいこう。


 魚焼きグリルを予熱する。

 機種にもよるがうちのやつは最高温度に達するとピーッとお知らせしてくれるのでそれで確認している。


 予熱されたグリルにステーキ肉を置く。蓋を閉める。蓋を閉じる。キッチンタイマーで4分を測る。タイマーが鳴ったら肉をひっくり返す。2分加熱後、火を消して10分ほどグリルの中で寝かせ余熱でじんわり火を通す。ちなみに加熱中はずっと強火だ。恐れることはない。


 これだけである。

 グリルの網で押さえられるため、筋切りをしなくても肉が反って焼き加減にムラが出ることもない。グリル内でじんわり肉の中に火が通っていくため、ミディアムの見事な焼き上がりとなる。


 グリルの下には脂が落ちるが、乾いてパサパサになるということもない。グリル内は狭く蒸気が逃げないためではないかと予想している。


■2.チキンステーキ


 モモ肉1枚を焼くことを想定する。

 味付けなどはもう面倒だから省略しよう。


 チキンステーキを焼く際に重要なのは上下の順番である。

 片面焼きグリルの場合、必ず【皮目を下にして】焼き始める。


 5分焼いたら、ひっくり返して5分。

 これもずっと強火で問題ない。


 皮目を後から焼くのは、皮をパリッと仕上げるためだ。

 片面焼きグリルは上部からの加熱となるが、皮目を下にして仕上げると皮が肉汁を吸ってぶよぶよになってしまうのである。


 余熱による加熱はとくに必要ない。


■3.ポークステーキ


 厚み2センチ程度を想定。

 味付けは(略


 片面5分、ひっくり返して5分でOK。

 これもずっと強火で大丈夫だ。

 余熱による加熱はやはり不要である。


■4.後片付け


 ぶっちゃけこれくらい使えば勘所がつかめてくるので、もうくだくだと説明する必要がない気がしてきた。トーストやフライの温めにも使えるらしいよ。なおそちらはまだ試していない。


 というわけで後片付けだが、引っこ抜いてがしがし洗ってしまうのが1番楽というのがいまのところの結論である。庫内が狭いので下手にものぐさをしてトレイを外さず掃除をするとかえって面倒になる。


 ざっとまあ、こんな感じ。

 みんなも使おう魚焼きグリル。

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