第2話 帝王学
そんな坂下少年の筆おろしをしてくれた女性、
「いつか」
は、実は、まだ女性大清だった。
中学生で、まだ子供の坂下少年から見れば、
「相当年上のお姉さん」
ということで、
「いろいろいけないことを教えてくれるんだ」
ということで、胸をワクワクさせていたことだろう。
だが、どちらかというと、
「おねえさんが弟を諭すかのように、少し口調は、厳しかった」
ということであった。
だが、実際に、
「自分には、お姉さんがいない」
ということで、坂下少年は、お姉さんが欲しかったこともあって、いつかに諭されることが、まんざらでも嫌ではなかった。
いつもであれば、
「俺を誰だと思っているんだ」
と、自分が偉いわけではなく、親の七光りで、まわりが、静かになるというのを、生まれてからずっと味わってきたので、
「それが当たり前なんだ」
と思っていたに違いない。
学校でも、坂下に逆らうものはおらず、何か悪いことをしても、先生は大目に見てくれたり、まわりの大人も逆らうようなことはなかった。
しかも、
「犯人を特定しなければいけない」
という時でも、そのあたりは、坂下家の中にある何かの組織が動いて、
「犯人をでっち上げる」
ということをしていたに違いないのだった。
そこは、昔の財閥と同じ、
「昭和の世界」
であり、いわゆる、
「任侠」
であったり、
「極道」
という世界が広がっているのかも知れない。
やはり、
「大切な跡取り」
ということで、可愛いということだけでなく、
「血を絶やさない」
という、それこそ昭和の考えをもっていたに違いないのだった。
二代目社長は、実際には、世間が認める、
「やり手社長」
で、
「二代目社長うというと、初代の影に隠れていたり、どこか、初代に対しての競争心が先に出て、成果は上げられない」
と言われるし、それどころか、
「二代目が潰してしまう」
ということになることが多いのだが、この二代目は初代に勝るとも劣らない、素晴らしい時代を気づいた。
そこには、
「参謀と呼ばれる、素晴らしい、軍師がいるのが、一番だった。昔でいえば、越後の上杉家のように、上杉景勝の横に、直江兼続がいるということで、上杉家は、没落するどころか、大大名へと変貌した」
そういう意味でも、この会社に存在する参謀が、先代の、
「教育係」
であり、その息子が、坂下少年のまた、
「教育係」
だったのだ。
その息子も確かにやりてであったが、時代には逆らないのか、一生懸命にやっても、任侠道は今の時代には合わない。先代のようなやり方は通用しないというのは、すでに、
「バブル崩壊」
の時代から分かっていることであった。
だから、先代の頃から、そのあたりの変格化は模索していた。そして、会社自体も、任侠から、正統派へと変わろうとしたが、急な変化に、耐えられず、他に吸収されるところが多かった。
何といっても、財閥とまで言われた会社だったので、さすがに、バブルがはじけた時は、少し大変ではあったが、会社の大きさと、参謀の起点とで、乗り切ることができた。
しかも、まわりの同業が潰れそうになっているところを、吸収したりして、会社がでかくなっていった。
それは、会社存続ということではよかったのだろうが、実際に中の運営ということでは結構大変であった。
会社として、何とか軌道に乗り始めた時、だいぶ社員もリストラすることになった。ひょっとすると、他の会社よりも、えげつないリストラだったのかも知れない。
昔からの充実な、役職についている人を、クビにするのだから、ある意味、
「血も涙もない」
と言われても無理もないことだっただろう。
それを考えると、
「俺たちが、なぜクビになるんだ?」
というほどであった。
だが、彼らが、
「優秀な人材である」
ということは、紛れもない事実で、しかも、
「坂下財閥出身」
ということで、他の会社の人からすれば、ほしい人材であったのだろう。
だから、彼らが他の会社の面接にいけば、
「一発採用」
というのも、当たり前のことだった。
中には、クビになったという時点で、すでに、引き抜きが行われ、
「すぐに次の会社が決まった」
という人もいただろう。
さらには、
「クビになる」
という情報を掴んでいて、まだ、その人が会社にいる時から、声を掛けていた人もいただろう。
本人は、まさか自分がクビになるなどと、想像もしていなかっただろうから、最初は相手にしなかったが、
「もし、何かあった時は、ご連絡ください。悪いようにはしません」
と言われれば、誰が嫌な気持ちになるというのか、
本当にクビになったことで、
「あれは、そういうことだったのか?」
ということで、理屈が分かり、
「それならば」
ということで、
「自分を引き抜こうとした会社に、お世話になる」
という当然の状況が生まれるわけである。
「ありがとうございます。この会社のために、がんばります」
ということで、もう何も、坂下財閥に遠慮することもない。
「ターゲットは、坂下財閥だ」
ということで、ライバル会社としては、有力な参謀を得て、意気揚々としているのだった。
そういう意味では、どちらの会社にも、悪影響があったわけではない。
坂下財閥くらい大きくて、しかも、参謀が、
「いい人材」
ということで、危なくなるということはないだろう。
まわりの会社も、
「さすがに、坂下財閥のライバルとしては、役不足であったが、坂下財閥出身の役職者がいることで、少なくとも、潰されるということはなく、うまく業界内を渡り歩いていけたのだ」
そういう意味で、坂下財閥の、
「独占企業化」
というものを防げて、業界が活性化し、
「一党独裁」
ではないということは、それだけ、業界的には発展したことはいいことだったに違いない。
そんな時代がうまく流れていくことで、今の時代を渡ってこれたのだった。
坂下少年は、そんな時代をハッキリとは知らなかったが、教育係の先代から、
「過去の会社の歴史」
として、話には聴いていた。
いわゆる、
「帝王学」
というものであるが、会社の歴史を知ることは、当然大切なことだというのは、分かり切ったことであろう。
そのおかげで、
「学校の勉強だけでなく、家に帰っても勉強しないといけないというのは、厄介だな」
とは思っていた。
だが、この家にいる限り、他の人が味わうような、あの地獄の受験戦争を味わうことはなかった。
高校、大学と、それぞれに、推薦入学ということで入学できた。
それは、もちろん、彼が、
「坂下財閥の御曹司」
ということであり、そこには、
「家での帝王学を学ぶ」
ということが必須であったことで、高校、大学というところは、一種の、
「一般教養」
というものを学ぶだけのことであった。
というのも、
「一般教養」
と言っても、専門は大学での
「経営学」
というものであり、それはそのまま帝王学の専門性と同じものであった、
そういう意味では、大学の勉強は、一種の
「ダブり」
ということあることから、そこまで真面目に大学に行く必要もなかったのだ。
しかし、さすがに大学の卒業に、
「坂下財閥の息子」
という力が及ぶわけではなかった。
「単位を取得できなければ、卒業できない」
ということは誰もが同じことで、それは、仕方がないことであった、
ここから先は、自分の力だったが、帝王学も学んでいるので、大学の単位取得くらいはできたのだった。
何とか大学を卒業できるようにはなったのだが、その大学時代にも、結構な、本人曰くというところでの、
「武勇伝」
というのもいくつかあったことだ。
これも、財閥側が、何とか表に出ないように、解決したということもあった。
それこそ、
「金で解決」
というものがいくつか存在していた。
中には、
「言語道断」
と、人道的には許されないものであったり、
「世間にバレれば、坂下財閥としても、その損ザクを危ういところまでにした」
というものもあったりした。
決して、
「許されることではない」
ということも少なくはなかったことで、
さすがの財閥側としても、坂下氏の、
「行動制限」
を掛けざるを得ないということもあった。
それは一種の、
「謹慎処分」
という程度で、
もちろん、その程度のことで許されるなどということはあり得ないというような内容のことであったのだ。
その時、本人が、それをどの程度に考えていたのかというのは、いくら教育係やまわりが、優秀であったとしても、分かるはずがない。
「人の心の中まで、入りこむことなどできっこない」
というもので、それこそ、
「催眠術師」
であったり、
「超能力者」
でもない限り分かりっこなどないに違いない。
それを考えると、
「坂下氏は、まわりの人間の想像を絶するというくらいの人間だったのではないだろうか?」
というところであったのだ。
ただ、これは、坂下氏本人にとっても、意識できていたことなのかどうかは分からない。一つ言えることは、
「都合の悪いことは簡単に忘れてしまうところがある」
ということで、これは、ある意味致命的なところでもあったのではないだろうか。
坂下氏にとって、大学時代というのは、
「本当に遊ぶところ」
と言ってもいいだろう。
しかも、できた友達は、明らかに、
「何らかの目的」
というものがあって、近づいてきたのだった。
それが、
「坂下氏のお金」
であったり、
「やつと仲良くしていれば、就活の時に困らない」
と思っていたからだ、
実際に、お金に関しては。坂下がいることで、困ることはなかったが、それだけではなく、
「悪事に加担させられる」
ということもあった。
中には、
「そんな自分が嫌で、離れていった人もいた」
と言ってもいいだろう。
だからと言って坂下は、そいつを、
「追いかけて、連れ戻そう」
ということはなかった。
そんなことをしても、自分のためにならないことは分かっていたし、
「一度裏切った相手に執着するほど、自分は友達に困っていない」
と思っていた。
「ここで相手を追いかけるということは、自分が劣等感を持っている」
ということの証明であり、
「そんなことを、自分で認めるなど、できるはずもない」
と思っていたからであった。
それを思うと、坂下氏にとって、
「俺は、寄ってくる人は山ほどいるんだ」
と自分に言い聞かせるしかなかった。
だが、彼としては、自分から去っていく人の気持ちが分からなかったのだが、それは、
「自分に原因があるのか、それとも、相手の良心の呵責というものに影響があるのかということを分かっていない」
ということだった、
これは、
「帝王学」
とういうものの中の、
「人心掌握術」
というものが、うまくできていないということで、あまりいい傾向ではなかったのだと言ってもいいかも知れない。
「人心掌握術」
ということには、坂下本人に、考えるところがあった。
「造詣が深い」
と言ってもいいだろう、
というのも、彼にとって、
「好きな歴史上の人物」
というのが、
「豊臣秀吉」
だったからだ。
秀吉というと、戦国時代に、天下を統一し、最初の天下人として君臨した人だ。
何と言っても、
「農民から身を起こして、天下を取った」
ということが、尊敬の念に値するというものである。
特に、最初から、
「財閥の家」
に生まれ、ある意味、
「何不自由のない暮らし」
ができて、何かをやっても、会社の人間がもみ消してくれる。
という状況が出来上がっていたのだから、まったく違った人物だったわけだ。
そして、その秀吉の、
「最大の武器」
というのが、
「人心掌握術」
というもので、彼曰く、
「人たらし」
と言われるゆえんであった。
人心掌握術に関しては、いろいろな逸話が残っているようだが、彼は、
「優しい部分と、悪魔のような部分が共存していた」
というところがあった。
これは、
「天下人」
と呼ばれる人の共通な部分であり、ある意味、
「天下人あるあるだ」
と言ってもいいのかも知れない。
そんな秀吉のことは、坂下氏は、独自に研究もしてみた。
もちろん、まわりにいえば、すぐにでも、資料は揃うことだろう。しかし、それでは満足しなかった。
「秀吉のことは、人に頼らずに、自分で勉強するんだ」
という気概があったのだ。
本当は、そういう気概で溢れていなければいけない年代であるにも関わらず、そうでもないというのは、それだけ、
「坂下財閥」
というバックが強いということになるのだろう。
それでも、何とか一つは、
「自分で調べる」
という気概があるのは、せめてもの救いだったと言ってもいい。
確かに、秀吉のことはしっかり調べて、
「他の秀吉好きの人と、十分に語り合えるくらいの知識は身に着けていた」
と言ってもいい。
実際に、これを帝王学と結びつければ、結構しっかりとした信念や理想というのが見えてくるはずなのだが、坂下がそこまで備わっていたのかどうか、そのあたりは誰にも分からなかったのではないだろうか。
なぜなら、
「俺にもよく分からない」
というほど、自分でもハッキリとしなかったくらいの坂下だったからだ。
坂下が分からないことを、まわりが分かるはずはない・
というのが、当たり前のこととなっていた。
まわりのいわゆる、手下の人間に、
「君主の心を垣間見るなどということは、失礼以外の何者でもない」
という、いわゆる、
「絶対君主」
のような考え方をしていたのだ。
だから、帝王学をというのは、
「教えることはできるが、実践的にできないところと、君主の気持ちを分かってはいけない」
という昔からの教訓のようなものがあり、それが、しばしば、
「財閥を危機に貶めることになる」
ということであった。
それも、
「経済的な節目であったり、バブルがはじけた時のような状態だったからだ」
と言えなくもない。
しかし。今の時代は、かつての政治家、さらには、今の政治家というものが、
「めちゃくちゃにしてしまった」
ということで、
「とんでもない時代」
に突入してしまったのだ。
だから、
「今の時代をいかに乗り切れるか?」
ということが問題であり、それができないということで、
「バブルがはじけた時のように、社員の流出が多くなっている」
という危惧があったのだ。
つまりは、
「元々、課長クラスであった坂下財閥の社員が、他の企業から、部長待遇で迎える」
と言われて、それに乗る人が多かったのだ。
今の時代は、
「絶対君主」
というのはあり得ない時代でもあり、
「機会があれば、転職もやむなし」
と思っていた課長クラスには、
「渡りに船」
ということだったのだ。
だかr、皆、恩を忘れて出ていってしまう。
そもそも、
「恩など受けた覚えはない」
と思っているのだから、簡単に引き抜きに遭うだろう。
それを思うと、
「今の時代のように、転職することで自分のスキルアップができる」
という一種の、
「キャリア優先主義」
と言ってもいい時代なのだから、当たり前のことだと言ってもいいだろう。
しかし、坂下が、大学を卒業すると、
「最初の数年は一般企業での、実践研修」
ということで、
「いずれは戻って。社長への道を歩む」
ということが約束されていたので、
「必死さ」
というのは、彼にはなかった。
「秀吉崇拝」
ということで勉強した内容が、どこまで生かされるひということはあるのかどうか?
そのあたりが難しいところであった。
それを考えると、
「帝王学というのは、何だったんだろう?」
と思えてならない。
それは、坂下本人にも言えることだろうが、坂下が戻ってくるまで、坂下がいない会社に残っていた、
「帝王学の先生たち」
はそれぞれに、思うことであったのだ。
坂下は、
数年間の研修企業にいる時、同僚や、たまには上司を誘って、飲みに行くことが多かった。
最初は、
「うちの会社から引き抜きにあった部長」
ということで警戒していたが、そんなに悪い人ではないということが分かると、一緒に呑みにいくことも増えていた。
その部長は、部下から結構慕われていた。今の時代であれば、普通であれば、
「上司と一緒に呑みに行くなんて、そんなのは嫌だ」
と皆がいうはずなのに、部長が、
「今日は呑みに行こうか?」
といえば、皆声をそろえて、
「はい」
と答える、
そこにm嫌がっている様子や、
「面倒臭い」
という様子はなさそうだった。
それを見ると、
「部下に慕われている上司である」
ということは一目瞭然、本当は今後自分の会社で、
「自分の片腕として働いてもらえた人ではないか?」
と思うと複雑な気分でもあったが、今は、
「仕事のしやすい上司」
ということで、ありがたいことだと思うのだった。
sれを見ているうちに、
「自分にあってほしいと思っているが、どうやらなさそうだ」
と感じた、
「人心掌握術」
というものを、この部長から学べればいいように思えた。
そう感じている時、この部署の女の子に、
「気になる女の子」
がいた、
「好きだ」
という感情があるわけではなく、そばにいて、さわやかで、安心感を与えてくれる人だったのだ。
それは、坂下だけではなく、皆に言えることだった。
一度、同じ部署の課長が、他県に出張して、お土産を買ってきてくれたことがあった。
普通だったら、人数分あるのだが、課長は何を勘違いしたのか、二人分足らない箱入りの菓子を買ってきてしまったのだ。
それを、
「すまない。私が間違えた」
ということで、課長の分と、もう一人、誰かが、
「犠牲になる」
ということになったのだが、敢えて、坂下が、
「僕はいいです」
と答えた。
正直、会社のお土産に興味があったわけではないし、絶対に、食べたいというわけでもない。
家に帰れば、お菓子など、
「いくらでも食べ放題だ」
というくらいであった。
それを思うと、
「別にここで」
と思うだけで、別に気を遣っているわけでもなく、ただ、冷めているというだけのことだったのだ。
だから、その時はそれだけのことだったのだが、少しして、その女の子がそばにきて、
「これ食べませんか?」
と言ってさっきの菓子を差し出してくれた。
その子に対しては、別に気になる存在ということは、その時まではなかったのだが、急に差し出されたことでビックリした。
そのため、恥ずかしさと、どうしていいのか分からないということで、
「いいよ。君が食べればいい」
と言って、そっけない素振りを示してしまったのだ。
「しまった」
と反省はしたが、出してしまった態度をひっこめるわけにはいかない。
ひっこめるということは、却って相手に失礼になるからであった。
そんなことは分かっていて、
「何となく気まずい空気に包まれたな」
と感じたその時、彼女が、
「じゃあ、半分こしましょう」
というではないか。
「半分こ?」
というと、彼女はニコニコしながら、笑っている。
その言葉を聞くと、急に心が晴れてきた気がして、さらに感じたのは、
「半分こなどという発想は、俺にはなかったな」
ということで、まるで、目からうろこが落ちたかのような気がしたのだ。
冷静に考えれば、すぐに思いつくようなことなのに、まったく気づかなかったというのは、それだけ、
「自分が冷静ではなかった」
ということであろう。
冷静であれば気づきそうなことを気づかないということは、彼女の前に出れば、
「冷静でいられなくなる自分がいる」
ということになるのだろう。
その冷静さというものが自分でも、その正体が分からない。
「こんなに、さわやかな気分になる」
というのにであった。
ただ、それが、一つ分かったのは、
「彼女が自分の想像もつかないようなことを言ってくれたことで、目からうろこが落ちた状態」
ということを感じた時だと思うと、
「ちょっとした気持ちの違いで、自分にも何かが思いつけるんだ」
と感じたのだ。
しかし、こんなことは、正直、子供の頃から普通は感じているのだ。
それをわかっていないということを考えると、
「今までの帝王学か何か知らないが、必要なことなのかも知れないが、一体自分のどこに必要なのだろうか?」
と思うのだった。
そして、
「自分にとって、もっと大切なことが本当はあるはずではないか?」
ということも感じるのだった。
「俺にとって、彼女の存在はどういうことになるのだろう?」
と考えるのだった。
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