誘惑だらけの異星人。〜デカパイでキュートでセクシーでエッチいピンクのお姉さん〜

猫野 尻尾

第1話:人間とはあきらかに違うおネエさん。

俺の親父は、ジャコサみたいに宇宙に関する仕事をしてるみたいだけど

どんな内容の仕事をしてるのか俺は詳しくは知らない。

でも仕事が忙しいのか家には、ほとんど帰ってこない。


俺は親父とふたり暮らしだけど親父が帰ってこないから一人暮らし

みたいなもんだ。

母親は俺が物心つく前に病気で他界したんだそうだ。

だから俺は写真でしか母親を知らない。

それに兄弟姉妹もいない・・・俺個人としては優しいお姉さんが欲しかった。

ダチの家に遊びに行って、ちょっとエッチなお姉さんがいるとめちゃ惹かれる。

興奮する・・・結婚したいって思う。


そんなある日珍しく親父が帰ってきた。

で物置みたいになってる洋服ダンスの上に会社から持って帰ってきた

とかって言うパールピンクな色した四角い物体をタンスの上に飾った。


「会社の私物だけどな・・・まあ何個もあるから一個くらいならいいだろう

と思って持って帰って来た」


四角い箱っていうよりは今時だからそれはキューブって呼ぶべきだろう。


「会社の私物なのに持って帰ったりしていいの?」


「一個くらいいいんだよ」

「この箱はな、探査機が月から持って帰って来たもんなんだ」

「一応赤外線分析もしたんだが、特殊な金属なのか何も映らなかったし、

今のところなんなのかもさっぱり分からん・・・

「まあ月にあったもんだから貴重は貴重だと思うんだ、だから一個だけ持って

帰ってきた・・・金に困った時に売れば多少足しにはなるだろ?」


「ふ〜ん、そうなんだ」


それから一週間、タンスの上のキューブはそのまま、なにも変化はなかった。

やっぱりただの金属なのかな・・・。

で、次の朝はキューブなんか気にもせず俺は学校へ行った。


俺は地元の某高校に通ってる高校生。

名前は「大宅 真仁亜おおたく まにあ」17歳。


さて学校の帰りにスーパーに寄って買って帰った食材でもって自分で

晩御飯を作ってひとりで食って、で、一息ついてから風呂に入ろうと

ふと洋服ダンスの上を見た・・・そしたらキューブが、パカンと二つに

割れてるじゃん。

って言うかちょうど箱の蓋が上に開いたみたいな感じ・・・。


「え?勝手に蓋が開いてる?・・・なんだよ気持ち悪いな」

「もしかしてエイリアンみたいな化け物が入ってたんじゃないよな?」


そう思いながら俺は口を手で押さえてあたりを気にしながら風呂場に行った。

で、お湯を沸かそうと風呂場のドアを開けたんだ。

そしたら、そしたら・・・見知らぬ女がバスタブに入った状態でこっちを

見ていた。


「あ〜びっくりした・・・エイリアンかと思った」


「あんな不気味なのと一緒にしないでください」


それがバスタブに入ってた女性の第一声だった。


たしかにエイリアンじゃないけど人間の女性でもなかった。


見た目は人間の女に見えるけど顔の色や皮膚も髪の毛も全部ピンク色・・・

人間の女性とはあきらかに違っていた。

俺は異質なモノを見たせいで、そこでしばらく固まっていた。


とぅ〜び〜こんて乳。


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