第14話 戦う盗賊の道 13

ダンジョンから出て4人で、ギルドに戻る。


今日はダンジョン探索で魔石が3個、

ボス部屋で指輪が2個でたらしい。

探索分は、山分け

ボス部屋分はククリと分けることになった。


「そういえばビアンキはステータスどうなった?

俺はレベルが3も上がって7レベルになったよ。」

ククリが思い出したように聞いてきた。

「まじか。そんなに上がったのか。」


『ステータスオープン』

盗賊 LV9

力    16→36

丈夫さ  8→15

素早さ 20→40

器用さ 17→38

魔力   6→10

運   19→39


ステータスポイント

32ポイント


【スキル】

索敵Lv1、罠解除Lv1、鍵開けLv1、

マッピングLv1、

短剣使いLv2、回避Lv2

弱点特化Lv2、投擲Lv2

加速Lv1、


「5レベル上がってる。

ステータスがめちゃくちゃ上がってるし、スキルレベルが上がって、加速がついてる。」


さすがに驚いた。

多分あのゴブリンかなりレベルが高いのだろう。

ククリもカーターさんもステータスをみて驚いている。


ニャールいたっては驚きすぎて、絶句している。


「ククリは、どうなんだ?」

ステータスを見せてくれた。


『ステータスオープン』

盗賊 LV2→Lv7

力    8→28

丈夫さ  6→11

素早さ 12→32

器用さ 12→32

魔力   4→9

運   13→33

ステータスポイント

28ポイント

【スキル】

索敵Lv1、罠解除Lv1、鍵開けLv1、

マッピングLv1

短剣使いLv2、弱点特化Lv2

投擲Lv1、回避Lv2

加速Lv1


前回見た時よりも大分ステータスが上がっている。

同じように、加速のスキルがついたようだ。

「ビアンキにまた先を越されたな。」

ククリは少し残念そうだ。


「またすぐに追い付くだろ。

それにレベルが速く上がっても、スキルの獲得条件がわからないし、レベルが高いとスキルが獲得しにくいみたいだから、レベルだけ上がっても、良くはないよ。」


「確かにそうかもだが。

けどビアンキにおいて行かれたくない。」

寂しそうな顔をした為、


「ならささっと追い付いてこいよ、相棒」

肩を叩き、ニヤリと笑う。


「すぐに追い付くよ。」

どうやら立ち直ったらしい。


ステータスはどうやらその時の経験に応じて、1レベル毎に1~4ポイント上がるようだ。

又ステータスポイントは

「そういえば、ポイントをどう振るか決めたよ。

1レベルにつき、素早さに2、力に1、運に1振るつもりだ。

ホブゴブリンとの戦いで、素早さが足りてないのがわかったし、何れに振るか迷ってポイントを貯めたまま、死にたくはないから。」


「なるほど、確かにそうだね。

なら俺は素早さに2、器用さに1,運に1にしてみるよ。」


ポイントを振り終わる。


ステータスはそれぞれ、

ビアンキ

盗賊 LV9

力    36→45

丈夫さ  15

素早さ 40→58

器用さ 38

魔力   10

運   39→48


ステータスポイント

0

【スキル】

索敵Lv1、罠解除Lv1、鍵開けLv1、

マッピングLv1、短剣使いLv2、回避Lv2

弱点特化Lv2、投擲Lv2、加速Lv1


ククリ

盗賊 Lv7

力    28

丈夫さ  11

素早さ 32→46

器用さ 32→39

魔力   9

運   33→40


ステータスポイント

0

【スキル】

索敵Lv1、罠解除Lv1、鍵開けLv1、

マッピングLv1、短剣使いLv2、

弱点特化Lv2、投擲Lv1、回避Lv2、加速Lv1

となった。


「このステータスでホブゴブリンを相手にしてみたいなぁ。」

ククリがとんでもないことを言い出した。


「確かにステータス上、楽にはなってるんだろうけど、当分行きたくないよ・・・」

死にかけたのだ、さすがにまた明日って気持ちにはならない。


正直ククリのメンタルは化け物だ。

こいつは、初めてのダンジョンでもそうだったが、立ち直りが尋常じゃなく早いのだ。


ギルドについて、指輪の鑑定をする。

1つめは、

「見守りの指輪」

丈夫さ+3

買い取り価格、金貨10枚

2つめは、

「微魔の指輪」

魔力+3

買い取り価格、金貨15枚


大当たりである。


「売るよな?」

ククリは嬉しそうに聞いてくる。

「売るだろ、丈夫さも魔力いらないからな。」

ウキウキで売却して、ククリと半分にわけ、魔石は金貨3枚になりみんなでわけた。

結構な額入ったため、装飾品でも揃えたいと思い。


「素早さの指輪って人気がないから安いって聞いたから。

暇なら買いにいかないか?」

ククリを、誘ってみる。

「いいよ。

装備は大事だし、俺も気になってたんだ。」


「私は?

何で誘わないの?

甘い物とか付き合ってあげてもいいんだよ。」

ニャールが不満そうに、俺とククリをみてくる。

「ありがとう。

迷惑かけたからおごってくれるんだろ?」

ククリがニヤニヤしながらニャールを弄る。


ククリとニャールがガヤガヤ戯れているが無視して。

カーターさんに許可をとり、ククリとニャールを連れてギルドをでる。


「とりあえずベルーガ商会に行こう。

父さんたちが帰ってくるまで時間を潰そう。」


「装飾品は、装飾店じゃないのか?

何でベルーガ商会なんだ?」

ククリは不思議そうに、聞いてくる。


「装飾店は、盗賊お断りなんだよ。

この前入ろうとしたら断られた。」

思い出しただけでもむかつく話だ。


「まじか・・」

「嘘でしょ・・・」

二人ともショックを受けている。


ベルーガ商会について、ベルーガさんを呼んでもらう。

「ビアンキ死にかけたって聞いたが無事だったか?」

ベルーガさんが心配そうに、聞いてきた。


「一階層のボスに殺されかけたよ。

何とかククリと倒したけど、当分は、ボス部屋には、行きたくなくなったよ。」


「この前ダンジョンで戦い始めたのに、もうボスを倒したのか。」

ベルーガさんが驚きを隠せないでいる。


「宝箱が当たりで、お金が入ったからベルーガさんに、素早さの指輪を探してほしくて。」

ベルーガさんに事情を話すと、奥の部屋に通してくれた。


少し待っていると、ベルーガさんはジュエリーケースを持って入ってくる。

「お待たせ、

金貨10枚位の物だと、素早さは+10位のいいものが買えるよ。」

商品を並べて説明してくれた。


指輪は、+10以上ステータスが上がる物は、効果が重複できる物と、できない物があるようで、重複できる物は高値になるそうだ。


他にもステータスをあげるアクセサリーは、腕輪、ネックレスがあり。

指輪→腕輪→ネックレスの順で高額となる。


ベルーガさんが2つ指輪を取り出し。

「素早さ+10で重複可能なものだよ。

2つで金貨24枚でどうかな?」


「切り良く20枚でどう?」

とりあえず値切る。

言うだけはタダなのだから。

「金貨1枚なら値引くよ。」


「ありがとうございます。

間を取って金貨22枚ですね。」

ポチ袋を取り出して金貨を並べる。

「参ったな。

わかったよ。また取り引きしてくれよ。」

ベルーガさんは苦笑いしながら承諾してくれた。


ククリとニャールは恥ずかしそうにしている。

ベルーガさんにお礼を言って、店を出る。


「防具も剣ももらったのに、値切るのかよ。」

ククリが呆れながら言ってくる。


「それはそれ、これはこれだからな。

それに浮いたお金で装備を揃えなきゃだし、値切れるものは値切るよ。」

2人共あきれているが、関係ない。

俺は俺の道をいく。


「けどお金が浮いたから甘い物とか食べれるね。」

集る気満々のニャールにうれしそうに言われ断れず。

飲食店街にいき、アンコ餅をみんなで食べて時間を潰して、盗賊ギルドに向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る