ふと、唐突に流れたCMと、それを見たギャラリー+メタフィクション
時系列は、一連の決着からしばらくして。
秋葉原のデジタルサイネージには、見覚えがあるような映像が表示されていたのである。
それに足を止めるような人物もいれば、スマホを片手に撮影を試みようとする人物もいた。
しかし、このデジタルサイネージは特殊なジャミング電波が流れており、スマホ撮影ができない模様。
映画館でスマホ片手に映画の違法アップロードを行って逮捕された事例があり、それらを防ぐ狙いとしてジャミング電波が流れるデジタルサイネージを商品化したのだろう。
むしろ、ジャミング電波を出す機械の方を映画館へ無料貸し出しすれば、解決しそうな話だが。
「この映像は、まさか?」
「見覚えがある。彼は間違いなく……」
「どういうことだ? エクストリームパルクールはフィクションのはずでは!?」
周囲も、この映像を見て驚くのは間違いない。
間違いなく、この映像に映し出されていたのはエクストリームパルクールの光景である。
しかし、それは明らかに何かが外れていたような映像だった。だからこそ、周囲も「フィクションのはずでは?」と言う声も上がったのである。
『やはり歴史は繰り返す……そういう事か』
この一言をつぶやいた人物、それは
明らかにパワードスーツな外見ではあるが、これを「孔明ではない」と否定する声はない。
むしろ、周囲は「俺の知っている孔明と違う」と言う方が圧倒的だったのである。どういうことなの?
その後流れたBGMは主題歌と思わしき楽曲で、本編オープニングにも採用されていたはずだ。
オープニングが流れる中、次のシーンでは別作品のコスプレをしたデュランダルが走っていた。
そういえば、競走馬にも同名のデュランダルがいたような気配はするのだが……そちらとは若干異なったようなコスチュームなのも特徴である。
明らかに走っているのが女性……と言うのを忘れてしまうようなスピードには、周囲も言葉を失うが。
しかも走っているのは、一般道路がフィールド化したような場所だ。
我々も別の意味でARフィールドの実物は目撃したこともあるが、それとこれとは話が別となるだろう。
『転売ヤーを狩るには、手っ取り早いようなものがある……ってね』
デュランダルが走っている隣を駆け抜けていったのは、何とレインボーローズだった。
これには別の意味でも驚くのも無理はない。エクストリームパルクールに、まさかの彼女がいるなんて、と。
この台詞の後、どう考えても見覚えのありすぎるメンバーも出てきた中で、表示されたタイトルは……。
【コスプレイオブパルクール】
【ザ・ビギニング】
そう、このデジタルサイネージに映し出されたのは、コスプレイオブパルクールの劇場先行版であるビギニング、その15秒CMだったのだ。
別の意味でも驚くしかなかった舞台、合わせ鏡のように見えてしまった転売ヤーの現実……。
やはり、転売ヤーを一掃するためには、指名手配制度のようなものを実施するしかないのか、と。
だが、その指名手配制度は現実に動いていたのである。
全ては、コンテンツの正常流通を果たす、その時まで……。
「やはり、転売ヤーはまだ生き残っていたのか」
「転売ヤーを一掃しなくては、コンテンツ流通の平和はあり得ない」
「炎上勢力やまとめサイト勢とも転売ヤーは手を組んでいるという話だ」
「マフィア以上の勢力を持っているのは本当だったのか?」
コスプレイオブパルクールは、あくまでもフィクションである。
しかし、今までにも転売ヤーが行ってきたことも重なり、転売ヤー指名手配制度が現実にあれば……と言う声は高まるだろう。
彼らは……まだ知らない。転売ヤー指名手配制度が、実は試験的に実施されているエリアが存在する、と。
『唐突にこんにちは。アーカーシャチャンネルの管理人です』
次の場面に姿を見せたのは、何とアーカーシャチャンネルの管理人だった。
場面に関しては配信画面なので、まさか過ぎる展開と言ってもいい。
管理人の外見は、ショートヘアに若干巨乳なメイド服姿の女性。本日は裸足の模様。
『アーカーシャチャンネルの観測は原則としてフィクションです。実在する団体などとは一切関係ありませんよ』
SNSのトレンドを見れば、様々な炎上しているような案件を見かけることはあるが、彼女がそう言った炎上案件で閲覧数を安易に稼いでバズるようなことはしない。
配信の方針と言う意味でも、自分にはマイナスしかならないような配信は行わないという事なのだろう。
その彼女が、まさかのスピンオフでも対電忍に乱入している。
過去に、類似案件はあるが……あれはいわゆる友情出演の部類と言ってもいいだろう。
作者介入の部類ではない。
『コスプレイオブパルクールですが、様々なタイムリー案件の関係上で現在は一時更新の休止、もしくは中断みたいな状態になっております』
『第2話以降の更新は、まだ未定の方向でお願いします。むしろ、転売ヤー案件とかいろいろな意味で……と言う具合なので』
ある意味でも現実がフィクションを超える……特にアーカーシャチャンネルの作品では、あってはならないような事だが、現に起きてしまっていた。
だからこそ、まさかのスピンオフで登場と言う形になったのだろう。
『再開するような形になれば、改めて告知しますので……それまではお待ちいただければ、と』
どこかのポストなどでもいったようなことの繰り返しだが、これに関しては色々な意味でも言及しなければ伝わらないだろう。
現実がフィクションを凌駕するのは、あくまでもスポーツ作品とか……その辺りが限度と言える。
今は祈るしかないだろう。
コスプレイオブパルクールが無事に再開されることを。
対電忍スピンオフ作品集 アーカーシャチャンネル @akari-novel
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