図書館ハプ

天川裕司

図書館ハプ

タイトル:図書館ハプ


俺は図書館でいつものように本を読んでいた。

俺の後ろの席には黄色い服を着た女の子が座っている。


振り返ったついでに壁のところにある時計を見、

「まだこんな時間か。もう1冊ぐらい読めるかな」

と本を読み終えた俺は、また別の本を借りようと

席を立ち、前方にある書架のほうまで歩いて行った。


そして本を選ぼうと書架に向かっていると、

その書架の隙間から、この世のものとは思えないほど

おぞましい目が俺をにらんできた。


「え!?」と思いながら後ろにたじろぐ俺。

この書架の向こうに壁はなく、同じフロアが広がっている。

だから意味怖なんかでよくある

「図書館の怪奇」などあり得ない。


俺はもう一度隙間を覗く。

やはりおぞましい目があり、

その向こうには普通に本を読んでいる人、

黄色い服を着たあの子、

そして時計もちゃんと向こうの壁に掛かってた。


でもこのフロアに時計は1つしかない。


「……あれからバージョンアップして、合成でもしたのかな」


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=dt1j5mxQr4k&t=9s

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図書館ハプ 天川裕司 @tenkawayuji

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