第3話 危機
朝になった。
今日も学校に行かなければならない。いつもは、何気ない1日だった。だけど、ある光景を見てから隣の駄菓子屋に住んでいるつぼみちゃんに会うことが怖い。
もしかしたら、バレて殺されるかもしれない。
俺はバス停で待つ時間いつもは一緒になるが今日はギリギリに行ったが、少し一緒に待つ時間がある。つぼみちゃんを見ないようにスマホを見て何かされないか緊張しながらバスを待っていた。
この待っていた時間は3分程度だったが、生きていた中で一番時間が経つのが長いと感じた。俺は、早くバスの中に入りたいと気持ちが焦りいの一番にバスの中に乗り込んでしまった。
いつものつぼみちゃんは、バスの一番前に座る。だから、俺は一番後ろの方の席に座ったが、つぼみちゃんが俺が逃げ出すことができないように横に座った。
ミスった。俺が一番最初に座ったら、つぼみちゃんが俺の席に座ることができる選択肢を与えてしまった。
「ねえ、お弁当忘れていたよ。」
「あ、ありがとう....それより、いつもは前に座っているのに今日は後ろなんだね。」
「.....」
何か言ってくれよ。
俺の言葉には返答が来なく黙った状態になってしまった。もしかして、俺のお弁当を渡すために隣に座ったのだろうか?
いや、そんな簡単なことではない。俺の口を封じるために横に座ったのではないか?ああ、早くバスが学校に着いてくれ!!
人生で初めて、早く学校に着いてくれっと願ってしまっている。俺は、きばらしにハマっているゲームをしているがつぼみちゃんが気になりすぎてゲームに集中できない。
動画を見ようとイヤホンを取り出そうと鞄の中を探っていたが、充電したまま家の中に置いて来てし待ったのを思い出した。
クソ。この後1時間をどう過ごせばいいんだ!!
殺し屋が横にいる。そう思ってしまうと、手から汗が止まらない。
****
なんとか、1時間が経った。
バスから立ち上がり俺が座っていた方をみると、俺がどれだけ緊張と恐怖に苛まれていたのか汗でびっしょりと濡れているのが見えた。
俺は、これほど学校で安心することができるとは思わなかった。つぼみちゃんもこんな多い人前で何もすることはない。そうゆう安心感で、つい眠気に襲われてしまう。
俺は、授業中少し眠ってしまった。まあ、後ろの席であまりバレなかったけど。6限の終わりは、少し寂しく感じる。
俺は部活をやってないから、いつもはすぐに帰る。が、俺はつぼみちゃんと一緒に帰りたくない。つぼみちゃんは駄菓子屋があるから、すぐに帰らなければならない。だから、俺は少し時間をずらし次のバスに乗ることにした。
だから、俺はしばらくあまり人がいないところでバスの時間を伸ばそうと考えた。
「つぼみちゃん。少しいい?」
「はい。」
なんだか、つぼみちゃんが先生に頼み事をされている様子だ。なら、俺は先に帰ろうかと鞄を持ったらつぼみちゃんに指をさされた。
「佐藤〜お前部活やってないだろ〜佐藤もつぼみちゃんと手伝ってくれ〜」
「え、いや、俺は帰って寝ようかと。」
「授業中たっぷり寝ていただろ〜」
と、今日授業中に寝ていたことがバレていた。
「わ、わかりました。」
先生の言うことには、逆らえずつい承諾してしまい大量の資料がある別の教室に連れてこられた。
「これを、右から順に一枚ずつ重ねていってこのホッチキスで止めてくれ〜」
といって、無責任な先生が俺がどんな状況に晒されているのかも分からないのにつぼみちゃんと二人っきりにしてきた。
俺、ここで死ぬのか?
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