第2話 代案

「うーむ、何か無いかのぉ?」

頭を抱え捻り出そうとしている馬鹿を見て俺も代案を考えてみる

1.未来視 

これが貰えるなら絶対に死なない自信が俺には有る‥だが身体能力強化が無理ならこれも無理な話だ、それに未来視で自分の死とか視たら俺の貧弱なSan精神力では発狂寸前だろう

2.肩代わり

こんな和風な神様が居るんだから、なんかそれっぽい形代に俺の災いを肩代わりさせれたりしないのか?

3.根性

いけるか?…いけそうだな(イメトレ中)?

…流石に無理か


どうしたもんかなと考えていると土地神馬鹿が何やら大事そうな石二つを手に持ち唸っている


「何してんだ?」

「うぬぬ」

「うぬぬぬぬ」

「そいやぁああああ」

「でぇりゃああああ」

「ドリャァ」

「ズズズ」

「キエェェエエエ」

「ブフゥ」

突然の奇声に吹いてしまった、あぁ縁側が

「魔除け石&福寄せ石、出来たのじゃ~!」

「ケホッケホッ、ごめん何が?」

「魔除け石&福寄せ石じゃ!」

「なんですかそれは!」

「魔除け石はのぉなんか魔をこうああやってこうやる石じゃ!」

「ごめんなんも分からん」

「…福寄せ石はのぉお主に降りかかる災いに対処出来る何かを与えてくれるのじゃ!」

「まぁなんとなく分かる、ありがとうな」

「お主感謝出来たのか?!」

「失礼だな」

「だって初手フル無視するし」

幻覚だからな

「幻覚じゃないのじゃ!」

「他にも初対面じゃのに馬鹿呼ばわりするし」

「事実だろ?」

「ああもう、うるさいのじゃお主だって、代案を考え付いてなかったのじゃ」

「思い付いてはいたけどね」

「後!!!、儂結構見た目可愛い、いたいけな少女なのに!塵を見る目で見てくるし」

「いたいけな少女は自分でいたいけって言わないぞ(^^)」

「…まだまだ言いたい事色々あるのじゃ、じゃが儂はそろそろ用事が有るから帰るのじゃ!、それ《石二つ》をやっただけ感謝するのじゃ」

そう言ってロリッ馬鹿は石二つを残して苛立ちながら帰っていった、幻覚なのに妙にリアルだ幻覚だからこそリアルなのか?

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