第5話 やっと見つけた

「……」

「なに?」


朝起きて、キッチンに立つ母に毎朝起き上がったものを押し付けていた。


「出したい」


そう言うと、母は僕を包み込んでくれるので、そのエプロンにかける。


幸せだった。



でも高校に入ってある先輩に出会って変わった。



―――――――――。


学校では口数が少なく、浮いていた。

そんな僕に興味を持ったのが1つ上の竜也。


たまたま校舎裏で暇潰ししてると、僕の隣に座ってキスしてきた。


いい匂いがして、僕はとけてしまった。

それから関係が進むのに時間はかからなかった。


週末は2人で遊びに行って、夕方には竜也の家に行って愛し合う。


男の人の強引さがすきになっていて、

身を任せることに安心感を得ていた。


でも別れはすぐに来た。


なぜなら、僕が浮気をしたから…。


当時、僕は竜也の兄からもよくちょっかいを出されていて、竜也の目を盗んで遊ばれていた。


そのうちに、はまっていった。


竜也の兄の大晴たいせいは僕の事を手に取るように分かってくれた。


まだ竜也と付き合ってる時も、隙を見て抱きしめてくれていた。


僕はそんな大晴に自ら唇を求めて膝の上に乗った。



「……」

「流星…お前これ好きだろ」


直後、直接胸の先端の根元をぐっとつままれた。


(やばい、弾かれたら声出る)


そう思った瞬間弾かれた。


「ぁぁっ…」

「可愛いな。」



僕はまんまと兄に転がった。



でも幸せだった。

包容力のある人で、寂しがりな僕を受け止めてくれていた。


車も持っているので色んな所に連れて行ってくれて、色んなところで抱いてくれた。


中でも夜の野外が凄く好き。

あと、2人きりのホテル。


リミッターを外して大声で大晴を求める。

大晴もそんな僕を可愛がってくれた。


事後は優しく、時に強く抱き寄せてまた溶かしてくれた。


最初はキスだけで果てる僕に驚いていたが、

今ではそれも楽しんでくれている。


でも、ある日僕は彼が女性とキスしてるのを見てしまった。

その日以来会うのをやめた。


けど、寂しさに耐えきれなくて連絡を取ると、

直ぐに会いに来てくれて抱きしめてくれた。


そしてそのまま……。


大晴は僕が満たされるまでキスしてくれる。

僕が満たされるまで突き上げてくれる。


だから僕は彼を愛していた。

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