第4話 聖女の洞窟

 儀式を終えお告げを聴いたヒスイはエルシアと共に聖女の洞窟に向かっていた。

 エルシアは顔を横に向けた。


「ヒスイさん。聖女の洞窟はどの様な場所なの?」

「分かりません。私も入った事がありませんのでただ魔物が居るのは確かです」

「そこに聖女の雫があるのですよね?」

「そうですね。神様が仰りましたので」


 エルシアとヒスイは前を向いた。


         ***


 聖女の洞窟。

 ヒスイは隣りを向いた。


「エルシアさん。この先、魔物が居ます。気をつけてください」

「ええ分かったわ。前を歩くからついて来て」


 エルシアはヒスイの前を歩いた。

 

 五分後。

 

「キッキー」 

「キッキー」

 

「この鳴き声ゴブリンね」


 エルシアは盾を構え歩く。


「そうですね」


 ダガーを握り歩くヒスイ。

 

 二人の視界にゴブリンが二体映った。

 

「こっちよ。ゴブリン」


 エルシアはゴブリンを挑発した。

 二体のゴブリンがエルシアの方へ向いた。

 エルシアに襲い掛かる二体のゴブリン。


「はあ」


 一体のゴブリンを剣で斬った。

 緑色の血を流し仰向けにゴブリンは倒れた。

 ゴブリンの右拳が瞳に映りエルシアは盾を向けた。

 盾にゴブリンの右拳が直撃した。

 ゴブリンは右手首を抑え下がった。


(今)


 エルシアは剣を振り下ろしゴブリンを斬る。

 ゴブリンが倒れるとエルシアは剣を鞘に戻しヒスイの方へ向いた。


「先に進みましょう」

「そうですね」


 エルシアとヒスイは洞窟の奥へ進んだ。

 

 

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