第3話クリスタル国と出会い

 クリスタル国にある神殿。

 エルシアは列に並んでいた。

 日が傾き始めエルシアの番となった。

 巫女の視界にエルシアが映った。


「何の御用でしょうか?」

「ヒスイさんと言う方にお会いしたいのですが?」

「紹介状はお持ちでしょうか?」


 エルシアは巫女に紹介状を渡した。


「はい。こちらが紹介状になります」

「承りました。ヒスイ様にお渡しいたします。明日お越しください。渡したい物がありますので少々お待ちください」


 巫女は引き戸を開け木札を取りエルシアに渡した。


「この木札を出入口付近に居ます巫女にお見せください。受け取り下さい」


 エルシアは木札を受け取り神殿を後にした。

 

 翌日。

 

「ヒスイ様」


 と声が聞こえ声の方へ歩くエルシア。

 エルシアの瞳に巫女とミニスカートの巫女服の女性が映った。


(あの人……なんでミニスカートなの?)


 疑問に思っていると巫女が近づいて来た。


「あの、何かご用でしょうか? 一般の方は立ち入りご遠慮お願いしたいのですが」


 エルシアは木札を見せた。


「あのこれを」

「木札持ちの方でしたか。ここではなく」


 ミニスカートの巫女服の女性は声を発した。


「構いませんよ。貴女は儀式の準備をお願いします」


 巫女はミニスカートの巫女服の女性の方へ向き頭を下げた。

 

 三秒経過し巫女は顔を上げた。


「ヒスイ様、畏まりました。儀式の準備のため失礼いたします」


 巫女は本殿に向け歩き出した。

 

 エルシアに近づくヒスイ。

 

「私はヒスイと申します。貴女がエルシアさん?」

「何故、私の名を?」

「紹介状に名前が書かれておりましたので」

「紹介状は私以外のもありますよね?」

「呪われたビキニアーマーを身に着けている人は貴女以外に居ませんので」

「それもそうね」

「本殿に来てください。本殿はこの道を真っすぐ行った場所にあります。それではまた」


 ヒスイは頭を下げこの場を去った。


 エルシアは本殿に向かい歩き出した。


 

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