第9話 俺が好きなのがA

 「コーヒーで」

 

 茜「葵は?」 

 葵「私は紅茶が いいわ 茜が いれてくれるの?」 

 茜「今日は、やめとくわ 今日は ハナさんに 頼んだの。」暫くすると ハナさんと言うお手伝いさん?家政婦さん?がコーヒーと紅茶を持って来てくれた。 


 茜「ハナさん 葵が 帰ってきたのよ 私嬉しい。」 


 ハナ「よかったですね。お嬢様方 葵お嬢様と茜お嬢様 お変わりなさそうで えーと あ、か あ!違う あ、お、いお嬢様は あちらでは ちゃんと食べてましたか?今日は、ハナが 腕によりをかけて 夕食をこしらえますね 栄養のある物。 忙しくなるわ」と いいながら ハナさんは 家の中に入って行った。


 茜が紅茶を飲みながら「ハナさんは 私達の母がわりよ」 俺は 何故?母がわりか疑問に思ったが それ以上は 聞かなかった。


 そこへ 背が高い 俺が見惚れてしまいそうな、イケメンの清潔感溢れる男が 歩いてこっちに来た。


 葵が 「南海君!」と笑顔で言った。その声には、嬉しさが 溢れていた。

 

 茜が つかさず「葵が 帰って来たわ 南海君 今日は お祝いね。」 その南海君の目が茜と葵の顔を度も行き来した様に見えた。


 南海君が 急に笑い出し、笑いが止まらない様だ。「マジかよ!嫌ー君達には 驚いたなー」


 俺は、どした?こいつ 南海君とやら、少し おかしいのか?何が そんなに面白い。


 俺か 俺がチンケ過ぎて 笑いが止まらないとか?俺は、少し不機嫌に、なった。 


 茜 と 葵 も顔を見合わせて 微笑んだ。


 茜「南海君は お見通しね そりゃーそうよね 自分の好きな相手は、わかるわよね。パパなんか 全然わからなかったのよ 本当に 私達の親かしら。疑問に思うわ」


 茜は、種明かしをした。


「本当は 私が葵で そっちが 茜なの。だから 竜ちゃんと 旅行したのが 葵で 南海君が好きなのが茜」


 俺は えーい、まどろっこし どっちでも いいよ 俺が好きなのがAで フランスから帰って来た彼女がBで 分かりやすい。我ながら いいアイデアだ と 関心した。


 竜「でも 何故 入れ替わったの?」 「それは…あのCHANELで有名なフランスのマルセイユでのファッションショーに私は モデルでランウェイをウーキングするはずだったの。前日の晩 成田の近くのホテルで腹痛、あれは激痛かしら 起こして救急車で病院へ、虫垂炎で緊急Ope。目を覚ましたら 私は 点滴、人工呼吸器,カテーテル、モニター。 色んな物に繋がれ動けない状態で病室にいたわ 心配して 茜が側にいたの 私は 茜に頼んだわ お願い 私の変わりに フランス、マルセイユに行って 葵になって モデルになって。私の夢だったの。」 


 茜は 少し考えて「いいよ わかった。バレなきゃいいのよね バレなきゃ。家でも 葵は必死に練習繰り返してたの見て来た。葵の夢は、私の夢だもん」

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