第7話 茜からの電話

 日曜日のオフィス街は 静まりかえり 銀行の前で 俺は 車から 降ろされた。


「なんだったんだ 全く これなら 家に 送ってもらった方がよっぽどよかった 」


 と俺自体のあり方を 変えなければ と 自分の性格まで 疑ってしまうまで 考えていた時 携帯がなった 。


 『 茜』と 携帯の画面に 表示された。 出るべきか 出ないべきか 数秒あった気がする。


 茜 「もし もし 」

 竜「何?」

 茜「竜ちゃん?怒ってる?」

 竜「怒っては無いけど いったい何だったのか 夢だったのか現実だったのか」

 茜「現実よ」

 

 お前が言うかー 俺は今から 家に帰り有意義な日曜日を満喫するんだと心で叫んだ。


 茜「今日 用事ある?竜ちゃん」

 竜「あるさ今日は 家の掃除やら貯まった洗濯やら」

 茜「なさそうね!」

嫌 ある言うたやん(俺の心叫び)

 茜「じゃー決まりね 今日 葵が 1時の飛行機で帰ってくるの?一緒に 迎え行こう 成田だから 今竜ちゃん何処?」

 

 竜「何処って 茜様の手下の厳つい兄ちゃんが 降ろして下さった私の職場前ですが」 

 茜「竜ちゃん 怒ってるでしょう?短気は損気よ じゃー11時に ね!待ってて」俺が YESも言わない内に 携帯は 切られた。 


 俺どうすんの?茜の双子のあ、お、い、さ、んに 会って なんて説明すんだ。


 しっかりしろ!竜平!お前も 男だろ!キッパリ断る道もある。


 その時 茜の花火を見ていた姿が 脳裏に浮かんだ。ダメだー 俺惚れてるわ 茜と言う小悪魔に 


 茜は 赤い🚗で 俺を迎えに来た。


 茜「メッチャ 嬉しい竜ちゃん 来てくれるか心配だったんだー」俺は この小悪魔に惚れてしまってる。

 

 竜「忙しいかったんだぞ あれから帰って洗濯して 君の思いつきは いつも、いきなりだから なかなか ついてくのが大変だよ先が 思いやられる」先?と言っていた自分にビックリしている。 


 俺って彼氏なのか?なんなのか…


 竜「あ、お、い、さんは そっくりなんだろ 俺見分けつくかなー」

 茜「竜ちゃんなら 大丈夫よ 竜ちゃんなら」


 車は赤信号で止まった。茜は 意味ありげに 俺をじっと見た。


 竜「イヤイヤ おれは 鈍感だし 君の事そこまで 知らないし」


 茜から見つめられて 俺は ドキドキした。きっと顔が ほんのり紅くなってたはずだ。


 成田に着いた。パーキングから 到着口に 向かって 2人は 歩き始めた。


 俺はジーパンにパーカー スニーカー姿。これも あれこれ考えて 気取るのもなー スーツも かしこまり過ぎて おかしい気もする。普通で行く事にした。


 茜は 小さな花柄ワンピースだ。すれ違う人が 見て行くのが分かる。


 小さな顔にバランスのとれた体型にワンピースが よく似合う。モデルの様だ。


 茜は そんなのお構いなしに 「竜ちゃん お腹すいたね でも 葵と会ってから 3人でランチしましょう。凄く楽しみ 早く会いたいなーあ、お、いに」


 到着口で待ってる時に 本当に 嬉しそうに 茜は 葵の話をした。俺は 嬉しいそうに してる茜を 見るのが 嬉しかった。 

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