第2話 一億円って あの一億?

あれよ あれよと ホテルのカウンターまで 連れて行かれ


「チェックインして 早く 又 あの男達くるわよ、貴方の名前でいいから」


俺は「え!俺?俺の?」


茜「早く 早く」


ホテルマンが 「お部屋はどうなさいます?」と問いかけた。


彼女「いつもの」と言った。カウンターのホテルマンは 

「いつものスイートルームですね ルームサービスは いつものようにで よろしいでしょうか?」


彼女「お願い」

ホテルマン「かしこまりました。」


俺は チェックインした。


(いつもので 通用するんだ、どういう事だろう、豪華そうなホテルだなースイートルームって一泊いくらだ?金そんなに持ってないぞ あ!カードがあったな ちょっちょっと待てよ 俺が何故払う? 嫌こんな時は やっぱり男だろ!嫌待てよ 状況が違ぞー!俺は これは もしかしたら 何かの詐欺か何かに引っかかって あの男達が 部屋に 押し入り 身ぐるみ剥がされ金分取られるとか?)と あれこれ考えてる間に部屋に入っていた。


なんだこの部屋?凄っご!ひっろ!これがスイートルームかー 一度は 泊まって見たかった。


などと次々起こる事態に面食らっていた。


 ベッドに 跳ねて喜んでた俺に 彼女がそろそろいい?と言う顔をした。俺も大人気ないと 顔が赤くなった。


「このバックにね1億入ってんの ごめんね 一緒に逃げてもらって 助かっちゃった。ありがと」といいながら スーツの上着をそっと俺に かけた。


俺は そっか 1億かー (え! 1億? ?5万円とか30万の聞き間違え?今確かに 億って言ったよな?)俺は 彼女のバックを食い入る様に見た。


透けて見える訳では 無いが 今日だけは 見える気がした。


「1億って あの1億?ちょっと待て 1億っていくらだ?」


彼女「一万円が 1万枚の1億だけど」


当たり前じゃんと言わんばかりの顔で 俺を見る、その顔は 白いワンピースを着ていた暑い夏の日に 会ったあの透き通るような美しい彼女だ。


俺は、情け無いが やっと ここで我に帰り現実が見えて来た。


「どうして 1億やら 持ってんの?さっきの男達は?いったい あんたは 誰?俺をどうするつもり?けぃ、けい、警察呼ぶよ。大体 俺に何で しがみついたんだ?俺は やっと仕事が終わり 家にかえりたかったんだ。何故 俺を巻き込んだ」


俺は 怒りが込み上げてきた。

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