前のエピソード――M-1グランプリ〜2回戦〜

　僕達のM-1グランプリが終わってから。普通の学校生活になりつつあった。…まあ漫才ライブとかはよく行ってるけどね。この前は栢山が忙しかったらしくて1人でライブ行ったんだよね。その時なんて漫才見ててもここ参考にしようとか自分だったらこうするなーとかただ面白いっていう純粋な気持ちで見れなくなってるんだよ！やっかいなお笑いオタクに成り下がってる気が…。まあ！でもいっか。

　とうとう高校1年がおわり2年になることとなった。クラス替えがあったんだけど栢山とは別のクラスになった。栢山は俺が別のクラスで寂しくなるだろう？とか言ってたけど適当にあしらった。めんどくさいわやっぱあいつ。

　もうこの時点でM-1グランプリ1回戦のやりたいネタの大まかな部分は出来上がっている。あとはボケをもっと面白いのにできれば…。今もう言っちゃうけど僕達のするネタはコント漫才でいこうと思うんだよね。今は形を模索中だか色々な感じでやってみようって思ってね。徒競走の練習をするっていうネタで変な走り方が直らないっていう感じにしようと思うんだよね。

　高校2年生になって初授業。数学だった。早速授業に入るらしい。おかしいだろ最初くらい授業はしないでくれ…。肝心な内容なんだけどマジでわからない。ムズすぎる。ﾆｼﾞｶﾝｽｳ…ｷﾗｲ…ﾏﾝｻﾞｲ…ｼﾀｲ…

　てか栢山はめっちゃ頭いいらしい。前聞いたんだけど中学校の模試で偏差値65取ったことあるんだって。でも僕の方がお笑い偏差値は高いけどね！

　勉強はほどほどにしてとりあえず次のM-1グランプリまで漫才頑張るぞー！

　…夏休み前のテストで僕は高校生活初めての赤点を取った。数学22点…初期のM-1グランプリでもこんな点数なかったって。そろそろやばいぞ？って栢山は言ってきた。…勉強も頑張ります。