第44話 恨み

【三風視点】


気づいたときには、さっきのいべんと会場ではなく、いつものげぇむ会場にたどり着いていた。あそこで負った傷は全て治ってる…どうせなら、腕も治してくれて構わないんだけどな。


「飛鳥…ちゃんと戻れたかな…」


そこに、スマホを見ながら氷室さんが言う。


「安心しろ。メールに、3人全員生還。って書いてあるから大丈夫だろう。それよりも…あいつとはなれちゃったな。」


はぁ。と、ため息を吐かれる。そんなこと言われても…


「もしかしたら、生き残って帰ったかもしれないですよ?そうだったらおめでとうって感じですけど。」


「まぁな…さて。次は僕たちが鬼の番だ。しっかりとやってやろうじゃねぇか!」


おうおうおう…血気盛んだねぇ…


【大久保視点】


私は今の絶望的な状況を打破しようと考えを巡らせる。なんで私に市民陣営全員がついているんだ…?正確に言えば、全員って訳ではないか…。恐らく後ろ側にいるのがただの市民だろう。だが、それでも圧倒的な人数差だ。


「くっそ…なんでこんなことに…」


完全に回りを包囲されている。これじゃあ…タッチしたとしても、硬直時間で殺られる…一体どうすれば…


「ははっ!困っているなぁ…滑稽滑稽!さぁ…楽しませて下さいよ。」


挑発気味に語りかけてくる。あぁ?


「なぁに言ってんのら?負け犬が。霜村。お前は一回負けたのら。わからないのら?雑魚が固まっても雑魚なんだのら。塵も積もればっていうけど、どれだけ協調しようが、意味がないのら。わからないのかのら?」


ニタァとした笑顔で話しかけてみる。この挑発に乗ってくれればいいけど…


「あぁ…?いいぞ?やってやるぞ?お前をけちょんけちょんにしてやるからな?


よし。こいつ単純だな。そう思ったときには、市民陣営がこちらに突撃をしてきた。あぁ…ヤバイかもしれん…


とりあえず、目の前から来たやつを反射的にタッチする。だが、後ろから激しい衝撃と痛みを感じる。あいつ…命を懸けた囮かよ…。

私はバランスを崩し、その場に倒れる。痛って…


「さっき、なんか言ってたよな。なんだっけ?意味がない…だっけ?恥ずかしいねぇ…そんなこと言っちゃって。」


上から勝ち誇ったように言ってくる。そして、誰かに指示をし、私を刺そうとする。


「なぁ…ちょっと勝ち誇るのは早くないかのら?忘れたのかのら?私にはこの木刀があることを。」


振り下ろしてきたナイフを弾き、受け取る。


「ありがとのら。武器を提供してくれて。んじゃ。用済みだからじゃあねのら。」


木刀で顎を振り抜く。ボゴッという鈍い音がして、気絶する。

私はそれを丁寧にタッチし、


「さぁ…はじめよっか♪」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「さぁ…はじめよっか♪」


どうもこんにちは。むぅです。


いやぁ…電話もかけたんですけど、先輩やらないですねぇ…?金銭的に殺りますよ?全く…早く書いて欲しいですね…


以上!

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