第29話 再戦
うーわ。面倒くさいやつに会ったんだけど。なんでこいつ指が全部治ってんだよ…
「なぁ?お前、言ったこと覚えてるよなぁ?『人を殺すってことは、痛めつけられて殺される覚悟があるやつだけだよ?』ってなぁ!だから今度は俺の番だよなぁ!?」
え?そんなこと言った記憶ないんだけど…
「ごめん。そんなこと言った記憶ない。」
田中がどんどん顔が赤くなっていく。わぁ…まずいねぇ…
「おぼえていなぃ?お前、俺がどんな目に遭ったのか分かってんのかよ?あぁ?俺はなぁ、お前に指を全部落とされたんだよ。覚えてるよなぁ?」
惨状は見た。やったことは覚えていない。
「惨状は見た。やったことは覚えていない。それだけは言っておく。」
「そうかそうか…もうお前と話しても埒が明かない。今すぐに死ね。」
そういいながら一直線に突っ込んでくる。これくらい普通に避けれ…
「【メンタリスト】発動!動くな!俺の手で仕留めてやるよ!」
あー…忘れてた。そういえばそうだった。でもヤバイ!このままじゃ僕が刺殺される!
前から夕日に照らされ、光り輝いているナイフの先端がこちらに向かって来る。あぁ…死んだかもしれない…。
僕は目を瞑る。できるだけ痛くしないでくれ…、だけど、あいつがそんなに優しいわけがないか…。
「ったく…こちとら死にかけて疲れてんのにさぁ、こんなことさせんなよ…」
目を開けてみると、氷の壁がそびえ立っていた。
「氷室さん…ありがとね。ちょっと頑張るか。」
僕は固まって動けない自分の体に電気を流して、無理やり動かす。人は電気で動いているからね。
あいつはどちらかに回り込んでくる。右か左か…よし…
僕は左に全力で走る。頼む…この選択が正しいと言わせてくれ。
「え…?」
腹部が焼けるように熱くなる。そして、その後に激痛が走る。ナイフが突き刺さっているのを見た。
「っ…!」
このままナイフを引き抜かれたらまずい!僕は咄嗟に蹴りであいつの手を退かす。
「ゴホッゴホッ!痛っ…」
こちらにあいつが迫ってきている。やっべ。早く逃げないといけないのに、足が痛みで動かない…
「お前、本当に悪運強いよな。内臓に刺さりやすいように、横向きにしてグサッとやってやったのにさ。どの内臓にも当たってないとか…死に損ないが。ゆっくりと殺してあげるからな。」
頭を蹴り上げられる。ホント、こいつ屑だな。でも、対抗する術も無いし…
僕が諦めようとすると、一気に誰かに意識を奪われる。誰…?僕はそのまま意識を失った。
「なぁ、何回言ったら分かるんだ?田中。楓を傷つけるな。よくもナイフを突き刺してくれたなぁ!さぁ、次の対戦相手は俺だぜ?」
「はっ!前回とはお前の状態は違うんだよ!この手負いが!」
何も考えていないような一直線に突っ込んでくる攻撃を見て、僕は嘲笑する。
さぁて。楽しい楽しい
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さぁて。楽しい楽しい
こんにちは。むぅです。迂闊にカクヨムのユーザー名を教えちゃ駄目ですね。自分の先輩がすぐにこの小説を見つけましてね…あぁ…どうなるのやら…。ユーザー名は教えないようにしようね!
以上!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます