オニごっこ〜無自覚の罪〜

第20話 鬼の会議…だよね？

えー…影鬼くんが鬼の方々を呼んだわけなんですけど…うん…

ゴンザレスさんは呪われで鬼になっていたんですよ。そうしたらですね…

「ゴンザレスぅ…今からでも殺してやりてぇよ…なんでお前と一緒の陣営になっちまったんだろうなぁ！あ？」

「呪われだったからだよ！HAHA！私もいまから貴方をぶっ殺したいと復活してからIT'Sも思っていたよ！1回私も殺されたカラネ！」

「んだとぉ…ちょっと後で来いや…！ぜってぇぶっ殺す…」

「冷静に考えYO！普通に考えてここで戦っても意味がないんだYO！大丈夫かYO！」

あーあーあー、やってますねぇ…だから集めないほうが良いのに…

「あ！おんまぇ！よくも！よくも私の恩師を殺してくれたなぁ！死なねぇ程度に殺してやるからよぉ！」

一人の同年齢ぐらいの女の子がこちらに走ってきている。ちょっと待って、雷鬼じゃない！？その雷ぶつけられたら流石に気絶どころじゃ済まなくなるよ！？

「【雷鬼】使用！落雷！」

私は瞬時に横に飛んで避ける。まじであっぶね！これもろに喰らったら死ぬで！普通に！ほら！他の鬼も地面から伝わった電気で動けなくなってるし！

「アホか！そんな威力の落雷を出すな！ただでさえお前の能力で強くなってるのに！」

氷室さんが珍しく声を荒げる。それだけ痛かったんだな…本当に喰らわなくてよかった…

「だって、あいつは私の恩師を殺したんだよ！許せるわけ無いじゃん！」

「うるせぇ。逃走者たちは知らないんだよ！お前らの家族とかを殺したのを！」

「気づいてなくても殺したの！もういっちょ！今度は気絶ぐらいには留めてあげるから！落雷！」

あ、気ぃ抜いてた…

「ああああっ！痛った！お前…ふざけるなよ…」

ぎりぎり避けきれず、体に電流が走る。まじで許せない…

「【氷鬼】使用。氷縛。これで頭でも冷やしてろ。裏切り者の戦力を失ってどうすんだよ！ヴァーカ！」

「なぁにぃ…ちょっと動けなくしただけだろ！なんなら気絶させてやっても良いんだぞ！あぁ！？」

「楓、動けるか？」

急に私に振ってこないで！

「え、えぇ…まぁ、動けますけど…ちょっと体がしびれているだけで…」

「なら、あいつの役職を交換してやってくれ。」

あ、OKでーす。ちょっとぶっ殺してやりたかったからね。分からせないと。調子に乗んなって。

僕はまだ寝ている愛理ちゃんのポッケに入っている指を取り出す。よしよし。これを使って…

僕は妖になって雷鬼にタッチする。そして、この指で裏切り者に変えてあげれば…

「はっはっは！お前の役職を裏切り者にしてやったぜ！これでお前はもう落雷とかいう面倒くさい技を放てなくなったな！雑魚乙！」

「お前っ！ここでもクソだなぁ！」

「は？勝手に落雷を打ってきた貴女に言われたくないですねぇ？はっはっはぁ！」

「ちょっと！こんな醜い争いをさせるために集めたわけなんじゃないんですからね！」

影鬼の子がそう言うが、このあと2時間は、この言い争いが続くのであった…