第18話  決定

3人で、姉妹を待っていた。‥‥もうすぐ、時刻になろうとしていた。


『先生‥‥あの姉妹‥‥ごないですね。』


(...いつもパメラを気にしてるな...。)


 『貴様!!まだ時間前だぞ!!気を急くな!!』

(...ゴクちゃん... ..このカエル... ...何とかして...。)


ノビは、言われても”ケロッ”としている。


 (...ホント....タフなカエルだな...。)


『ゴクちゃん‥‥宿は、一緒だったんでしょ?』なまめかしい。

 (...まだなのかしらん...。)

   

ギルドに設置されている、「時の魔道具」を”チラチラ”見るパメラ。

           

(...んん?... ...ゴクちゃん??... ...ギャップが...。)


俺達は、姉妹を待つ。


入口の方から、冒険者達の、『『『うおおーーーーーーー』』と、

凄いドヨメキが......。桃色姉妹が、俺達の方へ‥。  ( ..ん??...。)


『変たーい‥‥待ったぁ?』

(...この格好どう?...。)


妹ジュリは、黒の三角帽。首にはチョーカー。

黒革で真ん中に、青い石が付いている。

肌が薄く透けてる、キラキラの黒絹のノースリーブシャツ。

申し訳ない程度の膨らみの、緑ブラトップと、

銀のヘソピアスも透けてる。

黒の薄いガーターストッキングで、黒の超ミニスカート。

膝までの黒ブーツ。手には、青い短い杖。キュートな魔道士。


『お待たせいたしました。』

(..お淑やかに....けれど...大胆にっと...。)


姉アカリは、アレンジしたヤマトの桜色の着物姿。

髪を綺麗に纏め上げ、かんざしを挿している。

ジュリとお揃いで、紫の石が付いている、チョーカー。

ガッツリ肩まで下げてる、着物の下には、

美しい鎖骨に沿った、黒の鎖帷子くさりかたびら

透けた大きな胸の谷間を、ギリの所まで強調。

白い絹に、金の刺繍で、鳳凰が入った帯。帯の後には刀が挿してある。

着物丈は短く、黒編みのガーターストッキングを、

履いてるのがわかる程、太ももがあらわに。

桜色の厚底の膝上ブーツ。手には、大きな白檀びゃくだんで出来た、桜色の扇子。

色気のある、女武者姿。


( ...ん??...。)


姉妹の後ろに、”サッ”と隠れた。銀灰色の正体。 

”モフモフ”の垂れ耳。目は少し青く瞳は、綺麗なブルー。

小柄で獣人用の迷彩柄のオーバーオール。

可愛いい銀灰色の、短い尻尾が出てる。

オーバーオールの前ポケットに、大きな照準器。

緑色のTシャツ。銀の爪。ハイカットの黒革ブーツ。

 たすき掛けしている、茶色の革バンドの専用ホルダーで、

背中に体と、同じくらいのサイズの...魔導銃を、背負っている。

可愛いい獣人の女の子。 ハンター姿。


姉妹と”モフモフ”を、‥‥カエルと俺がぼーーーっと、見惚れてると、


『変態‥‥この子をパーティーに入れて‥‥。』

(...やった..わたしの脚.....見られてる...。)珍しく、殊勝な妹。


『私からもお願いします。』谷間を覗かせて、頭を下げる。

(..私の胸元に視線が.....嬉しい...。)姉妹が顔を、見合わせ‥‥頷き、


『以前ダンジョン攻略した時のメンバーで、

‥たまたまギルド前で、バッタリ会って、昔話に花が咲いてしまい‥‥。

パーティーを組んで無いと聞き、私達のパーティーに、勧誘しました。

この子は、猫人族のアリーです。』 (..ここでもっと谷間を...。)


もう一度、谷間をアピールするように、頭を下げる。


『子供に見えるけど‥‥実力は、私達と同じA級ランクよ。』

(...胸は無いけど.....脚を見て...。)

皆に了解を、得るように‥てのひらを合わせ、懇願する妹。


ひょこっと前に出て‥‥ペコリと頭を下げるアリー。


(...人数は多い方がいい...。)俺を見る。俺は、師弟コンビを見た。


『さっ‥‥ゴクちゃん、早くパーティー登録を済ませましょ。』

(...やはり......この姉妹強敵ね......”モフモフ”は子供よねん...。)


あっさり承諾。 姉妹とアリーは喜ぶ。

俺は、アリーの顔を見ながら、頭を1度撫でる。


(...アリー......”モフモフ”.....可愛いいぞ...。)

       

パメラが受付に向かう。俺達も、ついて行く‥‥。

受付嬢に、申請用紙をもらう。各自、名前を記入。


『パーティー名‥‥パーティー名は‥‥桃色姉妹と仲間達‥‥。』

パメラが記入しようとする。


『ダサーーーい‥‥。』ジュリがゴネる。(...ゴクトーと仲間達がいい...。)

        

 まだ、パーティー名を、決めていなかった。


『アカパメ団が良いんでない?』カエルが鳴く。

     

『貴様!!何がアカパメ団だ!』凄むが”ケロッ”としてる。


『パーティー名は、そんなに重要なのか?』無知な俺。


『私達姉妹も、パーティー名を、悩みましたが、

ファルダットの船長が、勝手に記入して‥‥。』

(...ゴクトーさんの名前入りがいい...。)


目を合わせた2人は、納得してない顔で、頷く。


『パーティー名が有名になると、依頼も増えるわねん‥‥。

‥色々見てきたのよ‥あたいも。』さとすように、俺を見る。


『そうなのか‥‥。』パメラの言う事に、納得する。


(...どうしようか...皆で...あれやこれやと考えていると。)


『もう‥‥桃色姉妹と仲間達で、良いのでは?』受付嬢にあきれられる。

俺は、‥‥無言。


『変態が、リーダーなんだから、決めなさいよ!!』また喚く。

(...リーダーと仲間達にしなさいよ...。)


『変態‥‥言うのやめなさい!』珍しくしかる。

(...ムッツリと仲間達..。)


『ゴクちゃん、早くぅ。』腕を、ダイナマイトに押し付ける。

(あたいの...この...柔らかいのを...。)なまめかしい声のパメラ。

(...ここは先手必勝よん...。)


『早くぅ。』アカリが、俺の腕を掴んで引っ張り、ボインに押し当てる。

(...負けてたまりますか...。)

 

無言で俺を、気の毒そうに見てるアリー。


『へぇ???』皆からの視線。 (...柔らかい...。)顔に血が昇る。


(...皆さんの.....その視線、何だか怖いよ...。)


 カエルは、「羨ましいですの顔」。    


(...どうしよう...。)


『アカリ‥ジュリ‥パメラ‥ノビ‥アリー‥‥

        皆の名前を‥‥「」は?‥‥‥‥。』


皆を見ると、全員笑って。


『『『『『『それーーー!!!!!』』』』』』

(...ハモるの......すごいタイミング合うのね...。)

             

パーティー名と、リーダーが決まった。


ダンジョン入り口で、ギルド職員に、冒険者カードを全員提示。

全員のカードを魔導端末に、スキャンして確認した。


『パーティー名は、「リリゴパノア」‥‥

       リーダーは、ゴクトーだな。入ってよーし。』


(...いよいよだな...。) 俺達は、‥‥ゆっくり、ダンジョンに入って行く。




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